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不登校になぜなるのか(1)

子どもも大人も自分を知らない

ここまで、子どもが不登校になるのはなぜかということの一因をお話ししてきました。

だからと言って、わかったようなわからないような話だったと思われる方も多いのではないかと思っています。

多くの方が、そんなことよりも、どうやったら不登校が良くなるか、学校に行けるようになるか、あるいは動けるようになるか、そのことを知りたいと思われるのだと思います。

ですから、以前にお話ししたように、大きな書店に行けば、不登校の解決方法の本がずらっと並んでいるのです。

そのことも十分に理解できるのです。子どもさんが悩み苦しんでいるのです。ご家族が「どうやったら解決するのか」ということにエネルギーを注ぐのは当然です。そうでなければおかしいのです。

そうは言っても、私のように30年も不登校の子ども達を見ていると、一体、どういうことなのかと考えてしまうのです。

考えてしまうのは、次の2点です。

①不登校の真の原因は何なのか。

②不登校が解決する、とは、どうなれば解決というのか。

この2点については、明確にしておきたいと思うのです。それはあくまで私がこれまでの経験で考えていることなので、正しいか間違っているかは、わかりません。ただ、これが現実的にピッタリくるというだけです。

しかも、それは私が出会ってきた子ども達から学んだことなので、全ての子ども達に当てはまるとも思っていません。

そこで、これからしばらくは、不登校の真の原因とは何か?ということについて考えてみたいと思います。

そのためには、まず、自分を知らないといけないのですが、意外と人は自分のことがわからないものなのです。

メンタルトレーニングでご高名な辻秀一先生が多くのご著書で「自分の感情に気づく」ということをおっしゃっています。メンタル的に機嫌の良い状態、いわゆるフローな状態、であるためには、いつも自分の感情をわかっている必要があるとおっしゃっています。

どんな人でもイライラしたり、落ち着かなかったりは必ずするけれども、そのことに気がついて、今、ちょっとイライラしたな、落ち着かなくなったな、と気づくだけでも、心に少しだけ余裕ができると落ちたパフォーマンスが良くなると、おっしゃっているのです。

日頃から、そうやって少しイライラすることがあると思って、どうしたらイライラしなくなるかを考えることも大切だけれども、人はイライラするものだから、そのイライラした自分に気づき、イライラした時にそれをどうしたら機嫌良くなるかを練習しておくことが大切だというのです。

そうやって自分を知ることはとても大切なのです。子どもも、大人も意外と自分のことがわかっていないのです。

すでに少しお話はしているのですが、実はそのことが不登校の真の原因を知ることにもつながっているのです。

学校に行くことに対して、本当に子ども達はどう思っているのか?このことを考えていきたいと思います。

次回からもう少し詳しくお話ししていきます。

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