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自分を見つけるブックカフェ店主による絵本の紹介 ショーン・タン『アライバル』

絵本を読み始めるきっかけとなった一冊。

オーストラリアの絵本作家、ショーン・タンの『アライバル』を紹介する。

昔から本は読んでいたが、絵本を読む機会はほとんどなかった。ただある時、書店にあった本書をなんとなくパラパラとめくってみたところ、絵本の世界の凄まじさに驚いた。

というのも、それまでは
「絵本=子供向け」
と思っていたからだ。

本書は文字がない絵本で、読み手の想像力に託される部分が多い。
絵もリアル調でありながら、描かれているモチーフ自体にはファンタジーというか異世界的な要素があり、リアルさとファンタジーさがいい按配でミックスされている。

物語としては、男が異国に行き、そこでの生活を始める、というものだが、上述したようにただの外国ではなくファンタジー要素の強い世界なので、見ているだけで想像が膨らんでくる。

100ページを超える文字のない大人向けの絵本、ぜひお読みください。


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