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子供と向き合える時間

2021.5.13【59限目】

緊急事態宣言下の学校

3度目の緊急事態宣言が今月末まで延長になりました。昨年の今頃は1回目の緊急事態宣言が発令されていて、学校は休業していました。今回は、学校の教育活動は止めないことになっています。そのため色々な行事が中止、変更になっています。

参観日が中止になる、中学校の修学旅行が、行先を変更して実施することになっていたのが、今回の延長で、日程が2学期になるという学校もあります。遠足も同じように行先・日程の変更になった学校もあります。

そんな中で子どもたちは、昨年から続くコロナウイルス感染症の対応等の影響で、不安やストレスを貯め疲れている子もいると思います。


親や教師が出来ること

色々な活動が少なくなる中で、ご家庭でも子供と過ごす時間が多くなると思います。そんな時、子どもの事が気になり、ストレスを貯めてしまうことがありますが、子どもは日々成長しています。

その過程で、子どもがなかなか自分の思う通りに育たない、上手くいかない等と、悩むことがあると思います。

本来、子供の成長は嬉しいことで、子育ては楽しいものですが、ついつい自分の思い通りに育てたいという気持ちが先に立ち、子どもの側に立つことをしないで、その結果、子育ての悩みを生みだしてしまうことがあります。

子どもは、1つの人格で、親の所有物でもないし、親と同じではありません。

コロナ禍で、普段よりも多くの時間を子どもと向き合うことが出来る今、子どもの側に立ってみてみるのもいつもと違う子どもを発見することが出来るかもしれません。


新学習指導要領から 「小学校新学習指導要領改訂の要点」文溪堂より

今回の新学習指導要領の改訂の中で、2030年の社会をみすえ、さらにその先の豊かな社会を築くために活躍する子どもたちの姿を見通した上で、子どもたちが予測できない時代には、解き方の決まった問題を効率的に解いたり、決められた手続きを効率的にこなしたりするだけでなく、主体的に感性を働かせて、他者と協働しながら、より豊かなものを創り上げていくことが期待されている。

そのために「生きる力」を育て、一人一人の可能性を引き出し、豊かな人生を実現し、個々のキャリヤ形成を促し、社会の活動につなげるという改訂の経緯があります。


未来の子供に私たちが今、出来ること

私が勤めていた学校の学校教育目標が「明るく元気で、思いやりのある子ども。自ら課題を見つけ、考え、判断し、行動する子どもの育成。」でした。そのためには、自分で考える環境を作ってあげるという事です。

それは、こちらが指示してこちらの思う答えを導くのではなく、子どもが自分でものを考え、判断し、それがいつも正しいわけではありませんが、私たちは、一歩引いて、子どもの話を聞き、子どもが気付き考える時間を待ってあげることです。

この経験が子どもにとって大切だと思います。そして、考えたことを安心して伝えることが出来るように、受け止める器が親や教師には必要です。

そのためには、親も教師も一緒に学び、一緒に成長していかなければなりません。主語が、親や教師ではなく、子どもであるように、そして、子どもが安心して学ぶ環境を作り、親や教師が持っている答えを押しつけないことが、自ら考え行動する事につながると思っています。

子どもが困っている時、待っていても前に進めそうにない時は、質問を投げかけ、子どもの頭で考えさせるきっかけを作って、どうすればいいかを考えられるように助言します。そして考えたことを、自ら発言できるようにします。

親や教師の指示通り動き、それを良い子というならば、指示されたことはできるが、自分で考えるという事が苦手な子どもに育ちますし、その通りにしないといけないというストレスにもなります。

コロナ禍で、いつもより子どもとの時間を共有できる今、視点を変えて、こんなことを考えながら、将来を見据え、子どもと向き合うのもいいかと思います。


〈ツバメ通信〉

卵を温めるようになって、一週間ほどが経ちました。メスはほとんど巣にいます。ときどきオスと交代します。夕方になるとオスはやっぱり電線に止まっています。

オスは巣に恐ろしい敵が入り込まないように警戒しているようです。ほとんど巣の近くにいて、巣を見張っています。時々鳴きながら警戒して、日が暮れると安心して、オスはどこかのねぐらに帰っていきます。あと一週間ぐらいで卵がかえると思います。

今日、外を見ていますと、電線に3羽のツバメが止まっています。オス以外に2羽一緒にいるのが、不思議だし、心配です。しばらく様子を見ていると、オスが2羽のツバメを追い出しました。ひと安心です。

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【編集担当より】
緊急事態宣言の延長により、施設の利用不可などで、5月に予定していたサッカーの活動が3つ中止になりました。早めの梅雨が来そうな気配もあり、少し気持ちが落ちてしまいそうです。

しかしながら、緊急事態宣言だからこそ時間ができると考えると、また違ったアイデアや企画が出てくるような気がしています。過ごしやすい気温になってきましたので、自宅や周辺でできるトレーニングをするのもいいかもしれません。普段読まないジャンルの本を読むのもいいかもしれません。大事な人と向き合う時間をつくるのもよいかもしれません。

自分が変えれないことに目を向けるのではなく、自分ができることにフォーカスをあてて行動するとよいと、よく上司に言われた気がします。

5月もまだ半分も残っています。2021年の5月は今だけなので、緊急事態宣言中だからこそできた新しい趣味や習慣、違った視点や見方を手に入れることなど、何か少しでも新しいことができればいいなと考えています。日々の生活を幸せに彩るために、毎日自分ができることで、ちょっとした変化を楽しもうと思います。

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