政治学の理論・計量アプローチへの入門書リストをご紹介!(『経済セミナー』2022年10・11月号より)
『経済セミナー』2022年10・11月号の特集は「いま、政治の問題を考える」です。この特集では、近年の多岐にわたる経済学や政治学における研究成果を紹介することで、政治の問題を深く考えていきます。
取り上げるテーマと執筆者は、以下の通りです!
特集の内容ガイドは、以下のnoteでも行っていますので、ぜひ語らにただければ幸いです。
巻頭対談に登場いただいた、ゲーム理論を用いてさまざまな政治現象などを分析してきた早稲田大学の浅古泰史先生と、政治体制などを研究する比較政治学が専門の東島雅昌先生に、この分野をさらに学ぶための入門書をご紹介いただきました。
このnoteでは、比較政治学、民主主義・権威主義の入門書と、政治の理論(数理モデル)・計量分析を学ぶための入門書に分けて、ご紹介したいと思います。
比較政治学、民主主義・権威主義体制の入門書
粕谷祐子(2014)『比較政治学』ミネルヴァ書房。
日本比較政治学会編(2017)『競争的権威主義の安定性と不安定性』ミネルヴァ書房。
ブエノ・デ・メスキータ、ブルース = スミス、アラスター(2013)『独裁者のためのハンドブック』(四本健二・浅野宜之訳)亜紀書房。
プシェヴォスキ、アダム(2021)『それでも選挙に行く理由』(粕谷祐子・山田安珠訳)白水社。
フランツ、エリカ(2021)『権威主義――独裁政治の歴史と変貌』(上谷直克他訳)白水社。
数理モデル分析、計量分析の入門書
浅古泰史(2016) 『政治の数理分析入門』木鐸社。
浅古泰史(2018)『ゲーム理論で考える政治学――フォーマルモデル入門』有斐閣。
久米郁男(2013)『原因を推論する――政治分析方法論のすゝめ』有斐閣。
松林哲也(2021)『政治学と因果推論――比較から見える政治と社会』岩波書店。
今井耕介(2018)『社会科学のためのデータ分析入門(上・下)』(粕谷祐子・原田勝孝・久保浩樹訳)岩波書店。
おわりに
本特集では、浅古先生と東島先生に挙げていただいた、特に政治現象を分析するための理論(数理モデル)分析と計量分析に関してより深く学ぶための入門書の例をご紹介しました。もちろん、このほかにもたくさんの良い本がありますし、政治学には数理モデルや計量的なアプローチ以外にもさまざまな分析アプローチが存在し、盛んに研究されていますので、チェックしていただけたら嬉しいです。
また、『経済セミナー』2022年10・11月号の特集「いま、政治の問題を考える」の簡単な内容ガイドを、以下のnoteに掲載しています。こちらもぜひ、ご覧ください!!
浅古先生と東島先生による対談「『民主主義 vs. 権威主義』のゆくえ」の参考文献や関連情報は、以下のnoteでリンク付きでまとめています。
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