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2020年2月の記事一覧
百合子の嘆き
同志小林が亡くなったそうだ。
日本のプロレタリア文学運動の中で傑出した彼が世を去ってしまった。
惜しいことだ。同志にはまだまだ多くの作品を書いてほしかったのに。
聞くところによると彼は特高に殺されたらしい。なんということだ。
真摯に生きる作家を抹殺するこの国は変わらねばならない。
そのために私はやらなければならないことが多くある。頑張らねば。
#歴創版日本史ワンドロワンライ 2月1日 お題:同志
天日槍(アメノヒボコ)
異装をした一行が多遅摩(たじま)の国の長・俣尾(またお)の屋敷を訪ねて行った。
「新羅の国からいらっしゃったのですか」
俣尾は一行の主人格の人物に尋ねた。
「はい、妻を追って難波に来たのですが、そこの神に邪魔をされて上陸出来ませんでした。妻との縁もこれまでと諦めて国に戻ろうとしたところ、天候が悪くて船を出すことが出来ず、暫くこの地に留まろうと思い、こちらに参りました」
流暢な倭の言葉で新羅人