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20231025_柔軟に物事の進めることの良さ_覇権で読み解けば世界史がわかる_紹介と感想19

はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"兵農一致から傭兵制へ"までの部分を読んで感じた事を書いきました。

 今回の記事では"軍備縮小がもたらしたもの"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 唐までの中国は"中華思想"の支えとして軍事大国であり続けたが、その結果、軍部の肥大化と割拠、動乱をもたらした。
 宋の初代皇帝、趙匡胤は節度使(軍の指揮官)から軍権を剝奪し、武断政治から文治政治へと転換した。趙匡胤は自身を裏切る者が出てくると疑っていることを節度使たちに伝え、疑いを晴らすためには兵権を捨てるしかないと述べた。翌日、節度使たちはぞくぞくと辞職願を提出した。
 宋は暴走する軍部を弱体化させ、君主独裁体制を築き上げることに成功した。

感想

 軍備縮小はいつの時代でも課題となっている問題な気がします。理想としてあり続けますが、実行が難しい問題なのだと思います。趙匡胤は武力を使わずに節度使から軍権を剥奪していて、優れた人物だと思いました。
 自分に権力があったとしても強制的に事を命じるより、相手が自ら進んで行うように促した方が物事はスムーズに進むと思います。実行前から実行後まで円滑な人間関係を保つことができるので、和を重んじる文化圏で物事を進める場合はとても効果的だと思います。"柔よく剛を制す"という言葉がありますが、戦いだけでなく、物事を進める際にも活用できる考え方だと思います。自分や相手にとって向いている方法は様々だと思います。強引に進めようとしても上手くいかない場合は、相手の行動を促して物事を進めることも意識できると良いと思いました。
 それまでの中国の歴史で皇帝に疑われると粛清させるという流れがあったので、そのような背景も上手く活用しているように思います。様々な歴史的背景や文化的な背景があると思いますが、結果として武力を用いずに目的(節度使からの軍権剥奪)を達成したことはすごいことだと思いました。歴史的背景や文化的背景を上手く活用するという点も趙匡胤に学ぶことができると思います。積み重ねによって根付いたことを強引に変えることは難しいと思います。この点でも"柔よく剛を制す"の考え方は活用できると思いました。

最後に

 物事の進め方に関して、その時の状況に応じて適した方法があると思います。強引に物事を進めるのが上手くいかない場合は、相手の行動を促すという点を意識すると柔軟に物事を進めることができると思います。強引に進めるより円滑な人間関係を保つことができると思うので和を重んじる文化圏では効果的な方法だと思いました。
 柔軟性を上手く活用し、物事を円滑に進めることができる人を共に目指していきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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