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「退職代行」の功罪 #9

毎週月曜日の出勤だけでも辛いのに
連休明けとなれば
その憂鬱感は何倍にも感じます。

”ゴールデンウィーク明けは「退職代行」が大忙し”
というニュースを目にしました。

今や常識化され
風物詩的になってるんですね!

これぞ究極の
「窮鼠(きゅうそ)猫を噛む」というか
何ともやりきれない、ヤリッパ感、
いや、大変に子供じみた
他責な話だなと思いまして。

マスコミのことはいざ知らず
この波に乗る20代が増えていることに
微風ながら警鐘を鳴らしたく

今回は
7回転職経験があるBBAから
まさか今「退職代行」を考えている方に
熱く、お話させていただければと思います。

そもそも、私がなぜ
タイトルに「功罪」と書いたのか。

https://kotobank.jp/word/%E5%8A%9F%E7%BD%AA-495225

そう、「退職代行」には
よい点と悪い点があるのです。
(何事も中庸であれ)

この悪い点を知らずに
いわば、代償を払う覚悟がなく
「今だけ楽になりたい」ために
このサービスを使うのは
後々とても苦労するかもよ、というお話です。

あくまでも、私の経験と主観によるものであることを
予めご了承いただければ幸いです。
(すでに心身に異常をきたしている場合は別です!
すぐ病院で診断書をとって会社に提出してください!)

では、以下が私から見た「退職代行の功罪」です。

【よい点】
・嫌いな会社と顔を出さずに縁が切れる(今だけスッキリ)
・退職代行サービス会社はめっちゃ儲かる(相場は1件12,000円あたり)

【悪い点】
・辞められた会社が困るのは一瞬だけ。代わりを見つけて会社の環境は改善されない。
・実は、辞めた本人は”これから”だけでなく、”将来”にも悪影響する。


この【悪い点】を掘り下げてみると

【悪い点の”掘り下げ”】
1.今後就活するとき、辞めた理由を面接で何と伝えるか?
2.新しい職場で、また同じこと起きたらどうしますか?
3.退職代行した企業といつか
  どこかで巡り合ってしまう覚悟を持っていますか?

ということが
私の過去の経験からフッと沸き上がりました。

ここからは、私の勝手な考察です。
もし今「退職代行」を考えている方は
ぜひ参考にしてください。

【悪い点の掘り下げ】
1.今後就活するとき、辞めた理由を面接で何と伝えるか?

最近の退職理由ランキングをググって(タグって?)みました。
1位:肉体的、精神的に健康を損ねたため
2位:労働時間・休日・休暇の条件がよくなかったため
3位:人間関係がよくなかったため
4位:結婚・出産のため
5位:自分がやりたい仕事とは異なる内容だったため
6位:仕事が上手くできず自信を失ったため
7位:ノルマや責任が重すぎたため

あなたの退職理由が上記のいずれかだったとして
1位の「健康」だったら
「こいつ、今も病気なんか?もう治ってるのか?」と思われるし
2位の「労働時間・休日」だったら
「こいつ、ウチの会社で楽したいんかな?」と思われるし
(退職理由は、数人を比較検討するときの審議基準になる)

明確な次へのビジョンがないと
超人手不足だったり
ハイスペックや高い技術がないと
転職先には他と比較されて終了、ということです。

就活のために付け焼き刃で考えた目標は
面接官の心には案外伝わりません。

【悪い点の掘り下げ】
2.新しい職場で、また同じこと起きたらどうしますか?

よく「乗り越えられない壁はない」と言いますが
これ、案外当たっています。
しかし、あなたが退職代行サービスを使って
「乗り越えなかった」場合
必ず次の職場でも同じことが起こります。

ということは
”乗り越える方法がある”ということです。

その一つとして
第三者に「相談してみる」です。

まず、人事部に相談してみましょう。
話すと、冷静になれるし
少し不安や怒りが収まります。

できれば相談の前に
何がパワハラで、何がモラハラなのか
わかりやすく説明できるよう
状況を紙に整理しておくことも大切です。

日時や場所など
小まめにメモをとって証拠にしておけば
より効果的です。

会社の人事が
あなたの悩みの種だった人物に注目することで
少し状況は変わっていくはずです。
(案外、知られていない場合もあるので)

いやいやいやいや!

社内の一個人じゃないよ!
会社全体なんだよ!という場合は

厚生労働省に味方になってもらいましょう。
こちらに相談することを強くおすすめします。
(税金の有効利用になりますしね)

https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/inquiry-counter

これは
さっきの「人事」の役目を
国として行ってくれるので
場合によっては、国が会社へ
連絡や調査に入ってくれることもよくあります。
(誰が通報したかは絶対にバレません)

そうなれば
会社自体が環境を見直して
改善してくれることもあるのです。
(これは珍しくない話です)

こうなれば
壁を乗り越えたも同然、
転職または副業をしていく流れに乗れ
あなたの人生は大きく変わるはずです。

【悪い点の掘り下げ】
3.退職代行した企業といつか
  どこかで巡り合ってしまう覚悟を持っていますか?

次の転職先を探すとき
同業界だと、警戒されるケースがあります。
(最近のITベンチャー系はそうでもないか)

たとえ、うまく転職できたとしても
同業界だったら、いつかどこかで出会う確率は高いし
別業界でも、リモートが当たり前の昨今
どこでバッタリ会わないとも限りません。

これは覚悟しておいたほうが良いことだし
万が一、最も会いたくないシーンで会ったとしても
堂々としていられる心構えだけでも
持ちあわせておきましょう。

さてさて
結局、何が言いたいのかというと

去る時と姿が、人にも自分にも
最も人生に影響する 

と伝えたいのです。

日頃の不満が休み明けにヒートアップしてしまうのは
誰でも実によくある一時の感情で

一歩引いて見てみると
ドラマや4コマ漫画のネタにみるくらい
案外、日常の風景だったりするのです。

というのも

30代のころ私は
(5社目の会社勤務のとき)
誰にも相談できず
ずっと一人で悩んで
ある日突然、会社を飛び出して
退職したことがありました。

当時は「退職代行」なんてなかったので
同僚たちには本当に心配をかけました。
(めちゃくちゃ反省)

しかし会社は
私1人が辞めたくらい大した話ではなく
(困るのは、穴埋めをする同僚たちだけ)
また次の日から同じ環境で仕事は継続されます。

何故ならば
これは私の体験談でもあり
弁明も含めて補足しておくと

この会社には後日
ケジメとして社長室まで出向き
社長自身から直接
「言い過ぎた。悪かった。」と認めていただき
且つ「お前なら耐えれると思ってたんだぞ」と
温かいフォローもいただきました。

ところが
私はこの一件の後
なかなか私は再就職が決まらず

半年かかって
6回目の会社(20年お世話になりました)に
勤めることができました。

しかし、前述したように
以前、乗り越えなかった壁は
ここでは何度もやってきて
本当に苦労したのです。

何度もやめようと思いましたが
あるとき自我の強さに気づき

前職を思い出しては
「絶対に円満退職しよう」と
言い聞かせて
50代でも転職ができたのです。

今が苦しくても
もっと先にある自由を目指せば
案外何とかなるものです。

最後に

ここまで読んでくれたアナタに
明日、大きな幸運が訪れますよう
心よりお祈りしております!

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