メタ認知で脳の配線の差し替える。現象に対してフラットな解釈ができるようになるには。
観察を始める前は「思考や感情=私」みたいな感じで完全に気持ちや考えと同化していた状態だったわけですが。
自分を観察することを習慣化させていくと、思考や感情との同化が解けていきます。
最初のうちは巻き込まれてしまってから「あっ、巻き込まれてた、観察するんだった💦」って感じで後から気づくことが多いのですが、慣れてくると「あ~今そんな感じだな」と同時進行で気づくようになっていきます。
そうすると何が起こるかというと。
これまで使っていなかった観察するという回路が出来てくるって感じです。
脳内には様々な情報を伝達する神経細胞(ニューロン)がたーくさんたくさん張り巡らされていて、それぞれの情報処理をする専門工場のようなモジュールが他のモジュールと連携する形で情報伝達を行っています。
で、すごく簡単に説明すると、今までは「観察する」という専門工場がなかったけど、観察を意識して行うことで新しくその専門工場が構築されていくという感じです。
これまでは既存の回路しか使ったことがなかったので、同じような反射や反応しか起きなかったところに、新しい回路が新しい解釈を生み出す様になるということです。
こうして現象に対して別の解釈を生み出す様になります。こうなって初めて「考え方・感じ方が変わったな」という体感が出来てきます。
ただしこれには反復が必要です。
神経細胞(ニューロン)と神経細胞の結合部にはシナプスという接続部があるのですが、シナプスには可塑性(かそせい)があります。
可塑性とは力を外から加えて変形させたときに、力をとっても変形がもとに戻らないという性質のことです。
なのである程度の期間観察をして、その回路を活性化させてメインの回路にするには反復が必要で、そうしないと元の無価値感ベースの発火しやすい回路の方に簡単に持っていかれるということです。
脳の活性化した神経回路(ニューロン)が起こす情報処理の再現性ってとっても強固です。
なので、パターンを崩していくには観察の反復がとても有効です。
ダイエットと同じで、体型を変化させようと思うとある一定期間は食事を改善するなり運動するなりを継続しないと目に見える変化って起きてこないと思うし、すぐやめてしまうと簡単に元に戻ってしまうと思いますが、それと同じです。
これが自分の変容は意志の問題ではなく生理的変化ということです。
新しい回路を構築してそちらをメイン回路にしていく。
これが私が言っている脳の配線を差し替えるということになります。
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