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実践コーチング論考

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コーチングのプロフェッショナル向けの内容です。 実際のセッションの場面で、コーチ自身に何が起こっているのか。クライアントのために何が起こる必要があるのか。そのために、コーチがで…
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目標と展望と在り方

目標と展望と在り方

先日、講座の中で受講生のみなさんと目標についてディスカッションしました。

特にコーチングでいう長期目標の難しさについて取り上げたのですが、そこで私が投げかけたのが、目標と在り方って同じだろうか?という疑問です。
その時受講生さんから、展望という言葉が出てきました。家族セラピーを研究されてる方が言っておられる言葉だそうで。
北極星のように常に方向を確認する意味で自分の中に持っておく指針のようなもの

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〜意識と責任〜コーチバージョン

〜意識と責任〜コーチバージョン

コーチングにおいて最も重要な事は、コーチはクライアント自らが意識と責任を持てるように関わるということをジョン・ウィットモアは、彼の著書『はじめのコーチング』の中で語っています。

コーチングではクライアント自身の主体性が発揮されないと意味がないからですが、

ここで言う「意識と責任」がもてるということは自分の本当の欲求に気づくということでもあると思います。
ここでいう責任とは、他者から負わされる責

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テーマを深く共有することの難しさ その最も矛盾した時間

テーマを深く共有することの難しさ その最も矛盾した時間

コーチングでは、テーマの合意がとても難しい。
最初の早い段階である程度の方向性をつかむ必要があるが、クライアント自身も、最初から本当に話したいことが明確であることはほぼない。事実、話ながら変わっていくことが殆どなので、それをコーチは理解しつつ深めていく必要がある。

そのためにも、コーチはセッション全体ももちろんだが、特に最初のところでできるだクライアントが自由に話したい話ができる場をつくっていか

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