見出し画像

「サイエンスコミュニケーションをすでに仕事にした」私の棚卸しは、ごじゃごじゃな情報や経験をカテゴリー分けし、新しい棚に整理して入れていくこととしました。そこでまずカテゴリーを考えるために、これから仕事にしたい人はどんなことを知りたいのかリサーチしてみました。同時に、自分はなにが参考になったのかを思い出しながら。


リサーチ(1)「◯◯を仕事にする」系の書籍

私もけっこう買っていました。「◯◯を仕事にする」とか「はじめての◯◯」的な書籍を。それもハズカシイくらい雑多に。それらを一同に集めて目次を照らし合わせると共通点となる特徴があり、だいたい以下のようなカテゴリーに整理できました。

はじめて◯◯を仕事にする人向けの書籍の共通カテゴリー

もうひとつの特徴は、実例紹介が豊富に掲載されていること。すでに仕事にしている人たちのインタビューや実際のワークフロー、作品などの紹介にかなりのページを割いています。この辺は、すでにお仕事にされている方を取材させていただき、紹介したいと思いました。

リサーチ(2)身近な人にたずねる

ちょうど、うちの長男くんが転職して新しい仕事(なにかは模索中)をはじめようとしているので、「新しい仕事を始める時に知りたいことは何?」と質問してみました。すると「業界の規模やしくみを知りたい」と返事が返ってきて、最初「社会的認知」としていた枠を「業界」に変更しました。
あとは、上記の図を見せて、「どうですかね?」と確認すると「いいと思うよ」と。
(リサーチひとりかよ!とのツッコミが見込まれますのでw、こんなことも知りたいというリクエストがあればどうぞ)

リサーチ(3)自分は何が知りたかったのか思い出す

CoSTEP(北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット)を修了した時に一番知りたかったのは、個人で働くためのマネージメントでした。会社勤めの経験があっても、個人事業のマネージメントは別物。ましてや、サイエンスコミュニケーションで稼ぐためのマネージメントなんてだれも言及していない。そこで、応用できそうな業種の「はじめての◯◯」といった本を読み漁りました。

例えば参考になったのが、イラストレーター、デザイナー、コンサルタント、カフェオーナーなどのはじめ方の書籍。ほかには、業種によらず個人事業の設立、会社の作り方、企画書の書き方、宣伝の仕方といったビジネス本各種・・・・、改めて本棚を見ると「いったい何がしたかったんだ?」というくらい雑多に業種リサーチをしていました。

ですが、困ったのは「見積る」でした。見積書のテンプレがあっても、どの業種の相場も参考にし難く、自分の労力をどう価値化するのか見当も付きません。これについてはトライ・アンド・エラーしながら自分で編み出すしかありませんでした。
起業して17年経ったいまも悩ましいのはこの「見積る」です。なぜなら、見積には仕事の考え方が反映され、それによってマネージメントの成否が分かれるからです。

「サイエンスコミュニケーションを仕事にする」のカテゴリー


前出の図の真ん中の◯◯にサイエンスコミュニケーションを入れてみました。サイエンスコミュニケーションならではの事情によらず、仕事という視点で整理するためのカテゴリーです。

「サイエンスコミュニケーションを仕事にする」のカテゴリー

真ん中に「サイエンスコミュニケーターとは?」と書かないことに大きな意味があります。これから私がnoteに書いていきたいことは、「サイエンスコミュニケーションとは? サイエンスコミュニケーターとは?」の類ではないということです。

例えば、◯◯に「料理」と入れて、「料理を仕事にしたい人」にも使えるカテゴリーになっています。ところが真ん中に「料理とは?料理人とは?」を据えてしまうと、それを知り尽くさなければ、語れなければ、仕事にすることに踏み出せなくなると危惧するからです。

それは「学術を仕事にする人」に一旦任せましょう。研究対象としてのサイエンスコミュニケーションではなく、ここでは実践的技能としてのサイエンスコミュニケーションを知ってほしいと考えています。(もちろん学術的見地に興味を持つことも大切ですが、それを縛りにする必要はありません)

「料理することが好き、料理で人々をハッピーにさせたい」、そこから仕事を始める人たちがいるように、「サイエンスコミュニケーションが好き、サイエンスコミュニケーションで人々をハッピーにしたい」から仕事を始める人を応援したい。そのためのカテゴリーはシンプルにしました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?