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イラン旅行記⑤~アケメネス朝ペルシャの首都へ

テヘランから夜行バスで約15時間かけてアフワーズにたどり着いたコウちゃん一行。着いたのは早朝5~6時くらいだった記憶。

イランの旅にバスは必須!!

アフワーズはイラン・イラク戦争(1980~88)の際に1980年一時、イラク軍によって包囲されたイラクとの国境にも近い都市です。

有名でもないし、観光都市でもないアフワーズですが、メソポタミア文明が栄えたティグリス川が近いこともあり、貴重な古代文明の遺跡が周辺にたくさんあるのです!!

まず、今回紹介するのが、高校世界史でも出てくるアケメネス朝ペルシャ(前550~前330)の政治的な首都で有名なスサ!!王の道がスサからアナトリア半島のサルデスまでダレイオス1世によって作られたことでも有名です。

〇アフワーズからスサへの行き方

 まず、地図の通りアフワーズからスサまでは約120kmくらい離れています。夜行バスから降りた後、時間帯的にも、特に公共j交通機関がありそうもなかったので、すぐにタクシーを1日ハイヤーしました。日本から比べれば大した値段ではないので迷ったらタクシー!!
ちなみにアフワーズからのバスツアーもあるらしい。

公共交通機関は見つけられなかった

観光地化はされてないので、タクシーの運転手はほぼ英語は通じなかったので、ほぼ単語での会話。行き先のスサはペルシャ語では「シューシュ」といい、スサでは伝わらないので要注意。

〇聖ダニエル廟へ

 スサには8時くらいには着いたが、まだスサの遺跡が営業前だったので、宗教に詳しい友人が行きたいということで遺跡から歩いて行ける聖ダニエル廟へ。

ダニエル?誰?って感でした。

旧約聖書に出てくるユダヤ人で、バビロンのネブカドネザル2世によってエルサレムが陥落した後、王が優秀な官僚育成のために連れ出した少年の1人で、優秀で信仰を守りながら王に仕えた人物らしいです。

聖ダニエル廟外観 ダニエルの墓らしい すごい霧でした

小さな霊廟で中では礼拝している人もいたので、写真は撮りませんでした。
中は温かかったので遺跡の営業時間まで暇をつぶしました。

〇 スサの遺跡へ

 スサの遺跡は2015年に世界遺産に登録されています。見学料は500円程度だったと思います。

まず遺跡に入ってまず見えてくるのが、スサ城。これはアケメネス朝時代のものではありません。かなり新しく1890年代にフランス人が発掘のための調査拠点のために築いたそうです。

スサ城 

この城を確か左に行くと、アケメネス朝時代のスサの遺跡へ!!

霧でよく見えない中!!

現れたのは……

巨大な石柱の跡と原っぱ

宮殿などがあった中心部

上部の構造物は何も残ってませんね。ザ・遺跡って感じです。

永遠とつづ続く更地

ここに初めての世界帝国の首都があったとは想像が出来ません。周りにも何もないです。時の流れは残酷ですね。

巨大な石柱が構造物の大きさと権力の大きさをわずかに教えてくれます。
まだまだ発掘中?のような箇所もありました。

とこんな感じで、世界遺産に登録はされていますが、特別美しいものがあったり、感動するようなものがあったりする訳ではありません。

ですが、アケメネス朝ペルシャの首都に来たことをわずかにでも感じられる場所となっております!!歴史好きとしては行くしかありませんね。

一通り遺跡を回った後、遺跡内にある博物館へ。ここで発掘されたものもありますが、大きくはありません。フランス人に持ち帰られちゃったんでしょうかね。ちなみに有名なハンムラビ法典もスサから発掘されています。
ルーブルでもアケメネス朝時代の美術品は見ることが出来ます。

博物館の外観
スフィンクスが描かれたレリーフ
中央上部のはアフラ・マズダか
サムネイルのユニコーンみたいのもここで展示されていたものです。

スサの博物館にはアケメネス朝時代の遺物だけでなく、エラム王国のものも展示されています。

スサは紀元前30世紀頃から紀元前6世紀まで続いたエラム王国の首都でもありました。エラム人の民族系統は良くわかっていません。西側に隣接するメソポタミアの影響を受けていたそうです。

エラム王国時代の像

なんか、シュメール人のこれと近いものを感じます

怖いよね

以上、スサ遺跡の紹介でした。見始めたのが早いのもありますが、午前中には見終わりました!!

そして次回はイランに行ったことある人でもなかなか行かないであろう

チョガ・ザンビール遺跡へと行きます!!

世界史の教科書で有名なジッグラトの遺跡です!!!!

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