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私のオススメ小説10作品のご紹介

けーふです。

いくつかのジャンルで『私のオススメ』をご紹介してるのですが、今回は小説10作品を。他のお勧めシリーズについてはこのnoteの最後でリンク案内しておきますね。


1:坂の上の雲

司馬遼太郎の小説は結構好きで読むのですが、特に好きなのが坂の上の雲。

当時の列強の一つであるロシアに明らかに国力が劣る日本が立ち向かわざるを得なかった日露戦争。

その戦争の描写も男の子としてはゾクゾクくるものがあったのですが、それよりも心惹かれたのが『イギリスやロシアでの諜報戦』。

戦時国債の費用を集めるための奮闘だったり、ロシア国民の反戦機運を高めたりと表では見えないさまざまな活動が行われているというのもこの小説を見てるとすごく伝わってきます。

もちろん、これを史実と受け止めるのはとっても危険。だけど、その危険性を差っ引いても魅力に溢れた歴史小説なので未読の方は一読の価値ありじゃないかな。

2:海辺のカフカ

村上春樹の小説をいくつも読んだ中で、やっぱり一番心奪われたのがこの作品。

全く関係も関わりもないはずの二人の主人公が、とある謎の解決に向かって徐々に一つの場所に向かっていく。その中で巻き起こる、現実と非現実の世界を行き来しながら・・・みたいな話。

個人的には二人の主人公のうちの一人。猫と喋る能力があるナカタさん。

この人は生活力がなく、猫としゃべる以外は特にできることがないという老人。なんだけど、ほんと不思議な魅力があってなんか好きなんですよね。

時間を空けてまた読み返したいと思いながらその時を待ってる小説ですね。

3:十角館の殺人

ミステリー小説が好きになるキッカケをくれた作品。

「これぞ叙述トリック(文章で書くことで惑わされるトリック)!」

っていうインパクトを与えてくれた小説。内容については、

・孤島に行った学生たちの中で次々と殺人事件が起きるが天候トラブルで警察なども来ることができない

という、ありふれたミステリー世界の中で犯人を探していく小説。
・・・こんなありふれたストーリーのはずなのに、とにかく引き込まれてしまう。

文章力のなせる技なんでしょうね〜。

余談だけど、Huluで見ることができるドラマ版『十角館の殺人』もめちゃくちゃ面白い。この作品は内容知ってる人なら「映像化は無理だろ!」って思われてたし私もそう思ってた。

なのに、実際に作って面白い作品に仕上がってた。小説が苦手ならドラマから見るのもありですね。

4:本日はお日柄もよく

政治家のスピーチライターという特殊な仕事をしている人たちにスポットを当てた小説。

私も書くことでお金をいただく仕事をしてるので、『スピーチライター』という仕事にまず興味を持って読み進めた小説なのですが・・・

まあ、感動しましたね。

「言葉にはこんな力があるんだ・・・」

と改めて自分が『書くことでお金をいただく仕事』をしてることに誇りを持てる。そんな感覚をいだけた小説。

もちろん、ライターじゃない人にも楽しめるし感動できる小説なので、人にも勧めたい小説の一つです

5:1984

まあ、これは有名すぎるタイトル。だけど、意外とタイトルは知ってても読んでない方は多いんじゃないでしょうか?

・ディストピア
・徹底した管理社会

をイメージさせる元ネタといえばこのSF小説と言ってもいいくらい本が出てからかなりの年数が経ってるのに、未だ強い影響力を持ってる小説。

この小説を読むと、今の日本の政治体制にいろんな不満はあれど

「先人たちの努力のおかげで、今のところこんなディストピアにはならないでいる」

だけど、一方で

「こんなディストピアに向かう可能性もいつだって否定できない」

そんな気持ちで読むとまた面白く読めるのかもしれないですね。

6:三体

あまり、小説を読まなくなってた時期に、ふと話題になってる本と聞いて前知識なく読み始め・・・めちゃくちゃ衝撃を受けたSF小説。

SF小説は好きで、そこそこは読んでるけどこの『三体』ほどのスケール感で書かれたSF小説を他に知らない。

そのくらい、スケール感の大きな話。まあ、詳しく書くとネタバレになるから書けないけど。個人的には三体シリーズの”2”が一番好きですね。

面壁者と言われる、世界から圧倒的な権限を与えられた人が出てくるんですが、その人たちの取り組みがすごくぶっ飛んでて面白い。

まあ、長いので読むのは大変だけど、それだけの価値がある小説だとは思ってますよ。

7:火車

クレジットカードを使ったキャッシングの恐ろしさがすごく伝わってくる小説。私自身、20代で1200万の借金を背負ってしまい取り立ての日々だったので、この小説の世界がリアルに想像できるんですね。

多くの人にとっては自分と無関係と思ってるカードキャッシングによる借金地獄。まさに「火の車」の世界。

これは決して他人事じゃなくって、自分の身にいつ降りかかるとも限らない身近な世界だってことを、この小説は訴えかけてきます。

もちろん、そんな借金テーマの話ばかりじゃなく、単純にミステリー小説としても楽しめるおすすめの一冊です。

8:夏への扉

SF小説の大家といえばこの人。ロバートハインライン。この人の

・月は無慈悲な夜の女王

とどっちをおすすめするか悩んだのですが、読後感がこっちのほうが好きなので『夏の扉』をおすすめの1冊に。

(余談だけど『月は無慈悲な〜』もめちゃ面白い。そして、この作品はガンダムの『コロニー落とし』の元ネタ作品とも言われてるのでガンダム好きならぜひ)

今では当たり前のようにいろんな作品で出てくる

・タイムマシン
・コールドスリープ

といった話を50年以上前のSF小説で。しかも50年後に読む私が読んでも全く古臭さを感じない。それがシンプルにすごい。

序盤の話はゆったりと進むので少しテンポ感的にだらっとしてるんですが、中盤からの話の加速の仕方がめちゃすごい。

そして、いろんな伏線も、終わりに向かうにつれてどんどん気持ちよく回収されていく。張り巡らされた伏線が回収されるパターンの小説が好きな人にもおすすめ。

あとは、単純にあまりSF小説に馴染みがない人がこの作品から入ってもいいかもです。ほんと、読みやすい小説なので。

9:プロジェクトヘイルメアリー

この小説の主人公は最初、記憶を無くしたところからスタートし、徐々に記憶を取り戻しながら話は進んでいくのですが・・

この主人公同様に「この小説を読んだ記憶をなくしてもう一度読み返したい!」

面白かった小説はどの作品も思う感情ですが、今回お勧めしてる小説の中でも一番「記憶をなくして読み返したい」作品がこれ。

そのくらい、「え〜〜!!」って途中からの展開が驚きの連続だったから。
内容についてはマジで書けない。

面白いからとにかく読んで!としか言えない。一応ジャンルはSF小説です。

10:モモ

最後の10作品目のおすすめ小説は何にしようか悩んだけど、まあこれかなーと思ったのが『モモ』。

児童小説のはずなのに、大人になってから読む方がすごくいろいろ考えさせられるし気付かされる。

この小説の大きなテーマとして置かれてるのが『時間』。

私たちは、時間を大切に支えているのか?自分の大切な時間を誰かに奪われていないだろうか?

そんなことを、深く考えさせてくれる名作中の名作。作品名を知ってる人は多いはずだけど、子供の頃に知ってても読まず、そのまま・・・って人も多いみたい。

もし、未読だったら悪いこと言わないので一度読んだ方がいい。
小説読むのが苦手でも。今日お勧めしたここまでの9作品について

「自分は小説読むのは得意じゃないから・・・」

と敬遠していたとしても。このモモは児童小説なので読みやすいから。ぜひ読んでみてね。

以上の10作品が私の小説でのおすすめ。

書いてて思ったけど、今の私はSF小説が好きなんですね〜。圧倒的にSF小説率が高くなってしまってました。

あなたのお勧め小説もあればぜひ教えてくださいね。

その他、私のおすすめシリーズnoteの紹介

最後に別のnoteで書いてる他のジャンルのおすすめ作品を紹介したものを以下に挙げておきます。

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