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都農町で未来のまちづくり、はじまります。次世代へのバトンを託す『つの未来会議』
ぼくが都農町に移住したきっかけは、100周年を機にグランドデザインを町民と一緒につくり、深めること(はず)でした。
しかし、移住早々に緊急事態宣言となり、それどころではなくなりお蔵入り。昨年度、あらためて、現状に即してアップデートする形でグランドデザインに着手、町民ワークショップを20回以上、250人近い人たちと対話を重ねて作成しました。
年明け早々に町内で発表して推進していこうとしていた矢先、ふるさと納税2年間の取引停止により再び休止。。
グランドデザインそのものは、行政主体、議会の承認を経て動き出すため時間はかかりますが、未来のまちづくりそのものは、民間・若手主体で、日常的にどんどん議論していきたい!という思いが高まり、今月22日から「つの未来会議」を自主開催していきます。
テーマは「次世代へのバトンを託す」です。
まちなみデザイン、教育、ゼロカーボン、子ども施設デザイン、地域共生社会を論点に、町外のプロフェッショナルを招き、町長や教育長にも出席いただき、20代・30代を中心とする次世代メンバーが当事者意識を高めた議論を展開できる場にしていくことを目指します。
イツノマ主催で予算・人員が限られるため、個人的に親しくさせて頂いている6名にお願いしたところ、都農町に興味あるので喜んで協力したい!といっていただきました!本当に感謝してます。ありがとうございます!
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1.グランドデザインの必要性
講師|山崎満広さん(サステナブル都市計画家)
7月22日(金)19:00-20:30 @都農高校
ポートランド市開発局にてポートランドのまちづくりに従事。2019年帰国。つくば市、南砺市等のまちづくりアドバイザーを務める。横浜国立大学客員教授
初回ゲストは、昨年からすでに4回、都農町に来ていただいている山崎さん。全国のまちづくりのアドバイザーとして引っ張りだこですが、高校卒業後、単身でアメリカにわたり、20年以上、まちづくりや地域経済の専門家として生き抜いてきたキャリアや起業家としての側面も、都農町の若い世代に伝えていただければと思っています。
2019年、ポートランドを訪れた河野正和町長とのパネルディスカッションでは、ポートランドの事例を都農町のグランドデザインづくりにどう活かせるか、議論する予定です。
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当日のプログラム(予定)
講義(60分)
・ポートランドのまちづくり事例
・グランドデザインの必要性
・ポートランドに学ぶまちづくり
・これからの都農町に必要なこと
パネルディスカッション(30分)
・山崎満広さん×河野正和町長×都農町民
テーマ|都農町のグランドデザイン
2.都農町のまちなみデザイン
講師|古谷俊一さん(建築家・造園家)
8月3日(水)19:00-20:30 @都農高校
株式会社古谷デザイン(古谷デザイン建築設計事務所)代表取締役。早稲田大学大学院 石山修武研究室修了。IDEE、UDSを経て2009年独立。京都芸術大学客員教授。2021年みどりの空間工作所設立。
2回目のゲストは、イツノマが都農町から受託しているグランドデザイン策定業務、都農高校跡地活用基本計画業務の建築・ランドスケープを企画立案している古谷さんです。ゼロカーボンタウン宣言をしている都農町において、町内の緑化や歩き回れるまちなみづくりは重要施策です。
パネルディスカッションでは、都農町をまるごと果樹園にしていきたいと切望している河野正和町長と、都農町のまちなみデザインについて、具体的な話をしていきます。
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当日のプログラム(予定)
講義(60分)
・建築・自然・植物の関係性
・設計事例紹介
・都農町まちなみデザイン
・都農高校ランドスケープデザイン
パネルディスカッション(30分)
・古谷俊一氏×河野正和町長×都農町民
テーマ|都農町のまるごと果樹園化
3.これからの教育
講師|山藤旅聞さん(学校デザイナー・生物教諭)
9月9日(金)19:00-20:30 @都農高校
新渡戸文化高校副校長。主体的・自立的に学びを進める「オール実験授業」や「対話式・双方向性授業」などを実践。生徒自ら旅をデザインする探求型の修学旅行「旅する学校」を企画。
3回目のゲストは、先月、スタディツアーで新渡戸文化高校の高校生7名を引率いただいた山藤さんです。自立・探求学習を追求し、いち早く、修学旅行を廃止、高校生が自分がやりたいことを体験するために、好きな時期に好きな場所に行くスタディツアーを企画しています。
2021年に町内唯一の高校、都農高校が廃校になった都農町にとって、高校生は重要な存在。町内在住の高校生が、町外から訪れる高校生と出会い、相互に刺激しあう、そんな環境づくりを進めていきます。
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当日のプログラム(予定)
講義(60分)
・新渡戸文化高校の探求型教育改革
・時間割のない水曜日
・「旅する学校」
・これから都農町とやりたいこと
パネルディスカッション(30分)
・山藤旅聞氏×河野正和町長×江谷教育長
テーマ|都農町の「旅する学校」
4.ゼロカーボンの真実
講師|大岩根尚さん(環境活動家)
9月下旬 19:00-20:30 @都農高校
宮崎県出身。東京大学にて博士号(環境学)を取得。南極観測隊として、気候変動に関連する研究に従事。2017年、硫黄島に移住し「人と地球をむすびなおす」さまざまな活動を展開。株式会社musuhi取締役。
4回目のゲストは、宮崎県出身で、いまは硫黄島に在住している大岩根さんです。昨年9月にゼロカーボンタウン宣言をした都農町。
小・中学生たちも積極的にゼロカーボン施策を考え始めています。南極観測隊として、気候変動を実感してきた大岩根さんが考えるゼロカーボンの真実を、都農町民のみなさんと話し合っていきます。
当日のプログラム(予定)
講義(60分)
・気候変動の事実
・ゼロカーボンに必要なこと
・世界・国内のとりくみ
・これから都農町でやるべきこと
パネルディスカッション(30分)
・大岩根尚氏×河野正和町長
テーマ|都農町のゼロカーボン
5.子ども施設のデザイン
講師|日比野拓さん(建築家・保育園経営者)
10月 19:00-20:30 @都農高校
株式会社日比野設計代表取締役会長。幼稚園、保育園、 こども園、子ども関連施設の設計経験は6000を超え、ヨーロッパやアジアでの計画も進行中。子どもを中心としてデザインや環境の大切さを啓蒙し続けている。
5回目のゲストは、保育園・幼稚園設計の第一人者で、自ら保育園も経営する異色の建築家、日比野さんです。
600以上の子ども施設をハードにとどまらずソフトのデザインもしてきた経験は、子どもたちの環境づくりを強化したい都農町にとっては、かなり参考になるのではないでしょうか。
唯一の町立保育園である中央保育所の施設が老朽化しており移転の必要性も増す中、どのような施設、環境が良いのかはリアリティーをもって議論できると思います。
当日のプログラム(予定)
講義(60分)
・子ども施設の設計事例紹介
・子ども中心のデザイン・環境
・これからの保育園のデザイン
・地方における子ども施設
パネルディスカッション(30分)
・日比野拓氏×河野正和町長
テーマ|都農町の子ども施設デザイン
6.地域共生社会
講師|吉村学さん(宮崎大学医学部教授)
11月 19:00-20:30 @都農高校
宮崎医科大学卒業。2003年より地域で医療者を育てる先駆的な取組みを始める。17年間に渡る診療所での総合診療医から、出身大学の教授へ転身し、宮崎の地域医療を着実に変えている。
6回目のゲストは、都農町が寄附講座を開設している宮崎大学医学部地域医療・総合診療医講座で、総合診療医をハブに、地域共生社会の実現に向けて地域医療を推進する吉村さんです。
都農町では、町立病院に総合診療科を設置、総合診療医が4名常勤、介護や福祉の専門職と多職種連携して、高齢者一人ひとりに寄り添って、まるごとケアをする体制づくりを進めていますが、まだまだ町民には浸透しきってない実情もあり、今回のプログラムを機に、より多くの人と一緒に地域共生社会のあり方を議論していきたいと思います。
当日のプログラム(予定)
講義(60分)
・総合診療医・地域医療
・ごちゃまぜ師(多職種連携)
・これからの地域共生社会
・都農町におけるとりくみ
パネルディスカッション(30分)
・吉村学氏×河野正和町長
テーマ|都農町の地域共生社会
7.今後の展望
まず6回分の企画をしていますが、来年からも「つの未来会議」は毎月開催を予定しています。
同時並行で基本計画づくりを進めている都農高校跡地を積極的に活用し、建物や施設のリノベーションなどしなくても、場さえあれば、次世代のまちづくりについて熱い議論が繰り広げられることが理想です。
今後の「つの未来会議」企画は、町内の若手メンバーで自主的に実行委員的なものが組織化され、各自が話し合いたい論点を出し、必要なゲストが招かれ、フランクな雰囲気で議論が活発化する。
そんな運営を目指していきますので、ご関心ある方々、ぜひともお声がけください。
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