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地方創生のリアルを学ぶ京都の高校生が、1万人の町で老朽化した公民館を高校跡地へ移転&リノベ企画し町長にプレゼン!

8月17日から19日、昨年、修学旅行で都農町に来てくれた京都市立日吉ヶ丘高校の22名が再び都農に!

今回は、700名の中から立候補した22名が参加するフィールドワーク。

なんと校長先生もご一緒に!@都農駅

昨年は、人数が多かったこともあり、夕食と宿泊は宮崎市でしたが、今年は町内完結。ALAに17名、残りは町内の大黒屋旅館さんと、矢野ふとん店さんのホームステイで受け入れて頂きました。

HOSTEL ALAには17名が宿泊

懸案だった移動の足は、都農町まちづくり課のご厚意で町有バスを2台、まわしていただきました。ありがとうございました!!

町をあげての高校受け入れ体制に一歩前進。

1.キャリアいろいろ

1日目のテーマは「キャリア」

中川から、これまでやってきた仕事、なぜ都農町に来たのか?高校生へメッセージ。

メインは「計画的偶発性理論」
よい偶然を計画的に呼び込むために、特に、高校生のうちに好奇心を拡げて欲しいと話しました。
好奇心だけは、会社に入ってからどんなに育てようとしても育ちにくい、という実感をこめて。

後半は、イツノマU-25メンバーが、高校生に近い立場で、いまなぜ都農町にいるのかを高校生たちと対話。

転職移住・廃校になった都農高校から新卒・東大から新卒とタイプの違う3名が登壇

後半になり質問が止まらなくなってきて、結局30分オーバーの2時間半!
さすが、自分の意志で都農町まで来ただけのことはあるなと、早くも手応え。

イツノマU-25メンバーと高校生たち

夜は、都農町の経営者6名と交流BBQ

まちづくり会社、つのBASEを共同で立ち上げた経営者を中心にALAに参集

ぼくが都農町に来て、一番刺激を受けた元気で熱くて面白い人たち。
高校生たちにも、1万人の町で、これだけ前向きでやりたいことをやってる大人たちがいることを知ってもらうことがコンセプト

3テーブルを経営者2人1組で40分ずつ交替、高校生全員と

高校生らしい恋バナから、進路、人生相談まで話は尽きず。
すべてがリアルなエピソードトーク。
高校生の3日間の振り返りでも、もっともインパクトあり!
文化祭で”南国プリン”売れると最高です。笑

経営者たちも、普段出会うことのない高校生たちと話ができて大満足

2.公民館の移転&リノベ企画

2日目、フィールドワークのメインプログラム、老朽化した駅通区公民館を都農高校跡地に移転&リノベの企画・設計提案。

キャリア教育・体験の要素も含めたかったので、イツノマが日ごろ、まちづくりの実務で行っているアイデア→企画→設計→プレゼンの流れでワークショップをデザイン。

朝10時から、早速、駅通区公民館現地で、自治会長をはじめ、自治会の方々からどんな使われ方をしているのか、どんな課題があるのかをインタビュー

中学校建設時の廃材を使って建てられた公民館。
エアコン設備がなく、扇風機と自然風が頼み
歴史を感じさせるホワイトボードならぬキャスター付き黒板
もう何年間、貼り出されているんだろうか?w

続いて、移転先候補の都農高校跡地を現地視察。
都農高校最後の卒業生でイツノマ新卒入社した黒木翼さんから、校訓の紹介

三庭の訓「誇りの庭」「学びの庭」「創造の庭」
高校時代、校長室に入室してた際のエピソードトーク

自治会のみなさんに都農高校図書館までお越し頂き、3チームに分かれて、いろんな話を。これ自体が多世代交流になってた。。

①アイデア100個出し

最初のワークは、公民館移転の企画アイデアを100個出すこと
拡散思考で、思ったことを単語でどんどん出していくブレスト

時間内に100個の制約、あとは何考えても自由

いきなり出し始めるのではなく、定期的に時間内にどうすれば100個出せるかの作戦会議をしてもらいました。

ビジネスの現場でも、優先順位や役割分担をしないと実務は進まないため、各チームなりの進め方を決めていくことも大事なプロセス

みんなで意見を出し合うことも貴重な機会に
出した100個のアイデアにみんなの投票でBEST5を選定

②企画シート作成

オリジナルで企画シートを作成。
100個出たアイデアから選りすぐったBEST5をベースに、新・公民館のコンセプト、背景としての課題や代替サービス
具体的な環境・内装、設備、プログラム、人材に分けて企画のストーリーをつくります。

拡散したアイデアを収束しながらストーリーづくりへ
チームビルディングも進み、いい笑顔も増えてくる

③設計・レイアウト

まとまってきた企画内容を、具体的なカタチにしていくための設計作業。
イツノマの建築士、渡邊佳さんから事前レクチャー。

設計の進め方として、ゾーニング→設備・家具配置・仕上げイメージを説明。

その場でメジャーを持って、柱と柱の間や机のサイズを採寸して、即席ながらスケール感を養ってもらいました。

アイデアを出したり、企画をつくるときとは、また違った頭の使い方が必要になります。

まずは下書き。ゾーニングから
企画と違って、具体的に絵になっていくので意見がより活発に

3.町長へのプレゼン

いよいよ、町長・自治会長へのプレゼン。
最後のまとめと発表者はリハーサル。
プレゼン時間10分、質疑10分。

イツノマのファシリテーターが最終チェック

3チームのプレゼンに対して、4つのポイントを基準に最優秀賞を決定。

いまどきの高校生らしく、プレゼン慣れして堂々とした発表。
町長も自治会長も真剣に聞き入ります。

最先端だけどアットホーム


つなぐ@つのほーむ
第2の家族

3チームのプレゼン終了。
町長、自治会長、つの未来財団の山内理事と甲乙つけ難い内容に対して議論をして、最終的に「最先端なのに!?アットホーム!」に決定

町長から賞品として、いまが旬の「都農町シャインマスカット」贈呈!

町長からは、2年連続で都農町に来てくれたことへの御礼、提案をつくってくれたことへのねぎらいとともに、3チームとも実現可能性が高い企画と評価

最後に、都農町の家族だと思ってるから、また帰ってきてください!と熱いメッセージも町長から高校生22名にいただきました。

一日中、考え抜いて議論した疲れを癒やし、夜は都農町20代と交流会!

都農町の20代にとっても刺激的な時間
最後は花火で大盛り上がり!

4.明日からの決意

最終日は、ワークショップのチームごとに、勝因・敗因を分析しながら、次やるとしたら、どんな企画にするか、今回と何を変えるかなどを話し合いました。

そして、ラストワークは、「今回の気付き」と「明日からの決意」をシートに記入し、1人1分で発表。

ビッグサークルで、話したい人順に挙手して発表


3日間、ありがとうございました!!
イツノマのインターン大学生がバスを見送りダッシュ!

あっという間の3日間でした。

高校生たちの振り返りも先生たちから共有させてもらい、改めて、自分で選んで動く人たちは、吸収量が多いし、変革の行動も早い、ということを身を持って体感しました。

いますぐ、なにかの結果が出ることではありませんが、何年後かに、あの時、都農町に行って体験したことがきっかけになったんですよー、みたいな感じで再会できたら、これ以上の喜びはないなって思います。

(参考)日吉ヶ丘高校 note

(「まちづくり×観光×教育」を重ね合わせて、地方創生のあたらしいモデルに)


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