また来る危険を前に

今日も引き続き福岡は雨。
ここ数日と同じように早起きし、1本早い電車でオフィスへ向かう。
本当は定刻に電車が来るのかすら不安だったが、今朝は遅延なくやって来てくれた。

車内では眠り、駅についてオフィスへ。連日の早めの行動と、天気による若干の落ち着かなさで、なんとなく気持ちが重い。
こういう時に悪いことは連続して起きるもので、仕事も今ひとつどうにもいかないことが続く。自分がある程度やっていれば回避できたこともあったし、自分がやった上で微妙な出来だったこと・見抜かれたこともある。
自分はネガティブなことがすごく残るほうだ、とりあえず早いうちに気持ちだけでも切り替えたい。

週末にまた豪雨が来るという。仕事もそれに備えた対応をして、オフィスを出る。今日の自分の雰囲気と、肩にのる実際の荷物の重さで、全体的に辛い。唯一良かったのは、天気が荒れるかもしれないからと、早めに決断してオフィスを出られたことくらいだ。それだけが少しだけ気持ちを軽くした。

夕方、外は既に雨が降っている。昼間は降っていなかったらしい。
本屋に寄って、新しく出た本を買う。少しだけ気分を持ち直す。でも重版になったばかりの欲しかった本が、店頭に並んでいるか見てなかったな・・・・・・そんなことでも簡単に気分は元に戻る。

駅のホーム。相変わらず運休が出ているようだ。肩から荷物を下ろし、アナウンスを耳に電車を待つ。とりあえず帰れることにホッとしている。
電車が動き出すと、自分の家がある最寄り駅に近づくごとに天候が悪化していくのが分かる。最初は雨粒が線を描いて窓に打ち付けていたのが、次第に水を流したように窓から視界を奪っていく。察するまでもなく、雨の強さが一目瞭然だった。

最寄り駅について改札を抜ける。雨はやはり強さを増している。いつも通りなら傘をさして歩いて帰ったが、いつもに加えて肩にのる荷物を持ちながら、歩いて帰るのは正直無理だ。久しぶりに駅に迎えに来てもらうことにした。

迎えを待つ時間に、ふとTwitterを見る。写真家の幡野広志さんのツイートが目に入ってきた。現在熊本にいるらしい。

衝撃だった。

自分が言葉もなくまじまじと見てしまったのは3枚目(左下)。橋桁が無く、橋脚だけ残っている川の写真だ。おそらく橋桁は今回の豪雨で崩れたのだと思う。
濁った川面と、今では渡っていくことのできない対岸。その先の崩れた部分も少々あるのではないかという道。

歩いて15分も行けば帰れる道のりで迎えを呼んでいる自分と、移動を制限され万一孤立してしまった場所にいるかもしれない人とを比べて、複雑な気持ちになってしまった。

家に帰ると、その瞬間に避難準備を通知するアラートが流れてきた。あのアラート音はいつまで経っても慣れない。ソワソワするような、恐怖心が増幅するような音だ。
きっと逆に狙っていて、早めに備えること、避難等身を守る行動を取ることを促すようなアラートにするための音なのだろう。

相変わらずニュースでは大雨に関する情報を流している。野球中継も観ていたが、プロ野球は明日から観客を入れて試合を実施するようだ。新型コロナウイルスの状況を鑑みながらの措置だったが、今回の雨で特に福岡なんかはドームまでお客さんが行ける・・・・・・?
メモリアルな日だ。開幕がかなりズレ込んで、開幕してからも無観客で試合を行って、やっとの思いでファンが球場で直接チームを応援できる。選手・関係者、ファンにとって大きな日だけど、まずは自分の身を最大限に考えた行動ができるといい。

明日からまた天候が崩れると言われている。繰り返しになるが、安全に気を遣って、難が去るまで、晴れるまで過ごしていこう。

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