黒川 和嗣(Kazushi Kurokawa)

日本の文化伝統の再定義と海外発信、社会課題の総合分析 “勾玉Labo” を運営.物書き…

黒川 和嗣(Kazushi Kurokawa)

日本の文化伝統の再定義と海外発信、社会課題の総合分析 “勾玉Labo” を運営.物書き、神道・自然合理主義の研究、政治、経済をテーマに執筆.都内イベント系ベンチャーで事業運営を担当後、独立.イベント施工各種技術者、芸術家※個人の発信です info@magatamasoln.com

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”幸せのパーソナライズ化”の世界線で生きて、信用経済から”ラボラトリー経済”の入り口へ

 黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。本日は”専門的没入”から少し離れ、私自身の話を少ししてみたいと思います。というのも今回の自粛生活も相まって、自身の棚卸しを行う機会があったのですが、思い返してみると、政治や経済、文化や社会などについては散々語ってきたものの、私自身については殆ど触れてこなかったからです。そして、社会情勢の悪化から、不安を抱えている方も多い中で、ほんの少しでも、何かのきっかけを提供出来ればと、拙いながら、本稿を綴りたいと思います。 ■信用経済への既視感 ”

    • 女性の社会進出は「あなたに還元される」

      ※本記事は2020年6月27日の一部記事を再転載しています。  全文はこちら。“口当たりの悪さの先に,喉ごしの良さが待っている 「日本よ、目を背けるな」2/4” ■女性の社会進出は「あなたに還元される」 今般、日本でも女性参画がよく謳われるようになりましたが、このテーマの本質は単に女性の活躍を目指すだけのものではありません。“女性の活躍”はあくまでも結果論で、本来の目的は “少子高齢化社会で1人でも多く労働に参加してもらうこと” です。もちろん、多面的には国際協調の中での人

      • 災害大国日本が抱える遊休資産「神社の活用法」

        ※本記事は202年7月26日の一部記事を再転載しています。  全文はこちら。“嘘が氾濫する時代に、ファクトで生き抜く”  ワクチン忌避論がネット上に溢れていますが、“なんだか怖い”や “なんとなく避けたい” というような感情論ではなく、ワクチンによる副作用の歴史や現代のワクチン精製技術、公共衛生上の価値など、ファクトに基づく判断が情報化社会を生き抜く上で必要な価値観となっています。  これは自然災害でも同様で、災害大国であるにも関わらず、そのリスク分析が曖昧な状態で許容さ

        • 研究開発思考から始める「自走人材教育」

          ※本記事は2020年7月12日の一部記事を再転載しています。  全文はこちら。“社会変革のための、義務教育トランスフォーメーション” ■研究開発思考から始める「自走人材教育」 最後に義務教育の研究開発思考について簡単に触れたいと思います。研究開発というと大学での教育を連想されますが、そのような高度な設備や専門課程を目指すということではなく、ここで指している研究開発思考とは“課題発見、本質の特定、分析、解決能力”のことです。  現状の義務教育では前述(ファイナンスリテラシー

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          誤解の先にある本当の「教育 デジタルリテラシー」

          ※本記事は2020年7月12日の一部記事を再転載しています。   ■誤解の先にある本当の「教育 デジタルリテラシー」 教育問題でファイナンスの次に挙げられるテーマは “デジタルリテラシー” です。ここでいうデジタルリテラシーとは、机上で語られる“リベンジポルノ”や“チャット内のいじめ” “個人情報意識”などについてやプログラミングという個別技能についてではなく、“実際に教育課程に組み込み使う”ことで得る、デジタルツールを使いこなす力のことです。  実社会で数十年前からWo

          誤解の先にある本当の「教育 デジタルリテラシー」

          資本主義のゲームルール「ファイナンスリテラシー」

          ※本記事は2020年7月12日の一部記事を再転載しています。  黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。以前(「日本よ、目を背けるな」 4/4)より日本が直面していて尚且つ、口当たりの良い対処方法へ逃げてしまっている課題について考察を行ってきました。安全保障問題、ジェンダー問題、社会人幻想論、選挙制度の形骸化など、ジャンルは多岐にわたりますが、通底する課題が存在します。それは “少子高齢化” です。  安全保障と向き合い東アジアでのアライアンスを構築することで、減りゆく人材や

          資本主義のゲームルール「ファイナンスリテラシー」

          未来思考の成長戦略を目指して 「ベーシック・インカムの課題潰し」

          ※本記事は2020年10月27日の一部記事を再転載しています。 全文はこちら。“ベーシック・インカムという成長戦略の世界線へ” ■7万円では生活不可能論 一番多い指摘がこちらでしょうか。この議論の前にBI(ベーシック・インカム)は前提として“支給額7万円+α(所得)”を可能にしている点、そして貯蓄や資産も容認している点を押さえる必要があります。既存の生活保護では所得分を支給額から天引きし貯蓄は10万円以下であること、そして親族を含めた周囲からの援助も基本的には認められていま

          未来思考の成長戦略を目指して 「ベーシック・インカムの課題潰し」

          ベーシック・インカムが未来を醸成する日

          ※本記事は2020年9月15日の一部記事を再転載しています。  全文はこちら。“ベーシックインカムが未来を醸成する日” ■”余剰人材”と”少子高齢化”がもたらす社会不安本ブログでも再三指摘していますが、今般の社会課題で特筆すべきはやはり”余剰人材”と”少子高齢化”です。余剰人材に関しては、デジタル化の波と不況の煽りで世代を問わず就業難に陥る若しくは所得が著しく減少すると予想されます。現在は解雇規制によって非正規労働者が主な対象となっていますが、不況下での解雇規制が企業にとっ

          ベーシック・インカムが未来を醸成する日

          仮想需要がもたらす "大省人化の幕開け"

          ※本記事は2020年4月30日の一部記事を再転載しています。  全文はこちら。“大省人化社会の幕開けと仮想需要 「発酵経済と五感的解像度」1/5”  黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。前回も触れましたが、基本的に感染症は”封じ込めれば終わり”ということも”ワクチンが完成し終わり”ということもなく、長期的に医療体制を拡充しながら”集団免疫”と”感情的許容”を獲得し、最終的にインフルエンザや風邪のように”よくある病気”になるしかありません。天然痘ウィルスは囲い込みにより撲滅に

          仮想需要がもたらす "大省人化の幕開け"

          "キャッチアップリテラシー"で未来が決まる時代

          ※本記事は2020年12月26日の一部記事を再転載しています。  全文はこちら。“民主主義を溶かす 3つ の幻想「溶解する民主主義。」”  黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。スマホと通信システムの普及によってSNSには情報が氾濫し、世論はSNS情報で右往左往してしまっている印象を受けます。これがSNS上だけで完結しているのであればまだしも、実生活や国家の成長戦略にまで影響を及ぼしているとなると、対策を考えざるを得ないものです。  今回はインフォデミックという幻想と、将来

          "キャッチアップリテラシー"で未来が決まる時代

          “緊急事態宣言を未来に繋ぐ議論”

          ※本記事は2021年2月2日の一部記事を再転載しています。  全文はこちら。“緊急事態宣言を未来に繋ぐ議論”  黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。ネット上には玉石の“石”の言説ばかりが氾濫していますが、今回の緊急事態宣言によって今後も格差が広がり、SNS上では合理性や社会性の伴わない鬱憤がさらに拡散され、心の拠り所として陰謀論がささやかれ、経済的に困窮した人たちは情報商材に集まるのでしょうか。本来であればリベラルを標榜する野党が世論や労働者側の視点を政策に昇華してバランス

          “緊急事態宣言を未来に繋ぐ議論”

          緊急事態の「ディストピア的出口戦略」

          ※本記事は2020年3月29日の一部記事を再転載しています。 全文はこちら。"ディストピア的出口戦略「国民感情が引き起こす作用」2/4" ■緊急事態の「ディストピア的出口戦略」 Twitterでも投稿しましたが、現状に於いて憂慮すべきことは”出口”を何処に定めるのかです。ここを押さえておかなければ、ディストピア的選択を国民全員が迫られることとなります。勿論ですが治療の視点で、明確な出口は難しいでしょう。しかし対策の視点では、現実的に考えられる1つのケースとして、重症者の増

          緊急事態の「ディストピア的出口戦略」

          “グランドビジョンによる、国民のメンタルケア”

           黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。巷での感染症関連の議論には相変わらず辟易としてしまっています。緊急事態宣言の人流抑制論や医療逼迫の対策などは “1年前に終わっている” テーマです。結局のところ、相関関係や効果測定などの検証が不足している点や、検証結果が周知されないことが堂々巡りを演出してしまっているようです。  ただ、ワクチン接種に関しては職域接種などを用いて、医療関係者を可能な限り組み込む構造を上手く作っている印象はあります(6/30に一時中止となりましたが)。国か

          “グランドビジョンによる、国民のメンタルケア”

          “ワクチン接種効率のアーキテクトを考える3つの柱”

          黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。都市部の緊急事態宣言の延長につづき、地方での宣言及び蔓延防止措置が決定されました。これは去年の4月に都市部を閉鎖した結果、地方に感染が広がる現象と似ているようで結局のところ、やはり根本的な医療体制の拡充がなされない限り何度でも繰り返されてしまうということでしょう。特に医療体制も整えない状態で事実上、一類感染症より強い“指定感染症”となっていることは、医療逼迫のネックとなったままです。  ただ、緊急事態宣言関連の議論はこれ以上行っても堂々巡

          “ワクチン接種効率のアーキテクトを考える3つの柱”

          “アンコントローラブルに陥る今「緊急事態宣言の本質を問う」”

           黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。先日3度目の緊急事態宣言が発令され、SNSをはじめメディアでは多方面での論争が巻き起こっています。1つ目は、発表から発令までの期間に余裕がないこと。これによって、多くの企業はすでに費用が発生している案件のキャンセルを行ったり、在庫の廃棄をともなう予定外の売り上げ激減に見舞われています。この予定外の売り上げ激減は通常の事前休業とは違い、各種契約先との調整やお客様対応、宣伝広告費の赤字化など見えにくいコストを内包しています。2つ目は、今までの

          “アンコントローラブルに陥る今「緊急事態宣言の本質を問う」”

          “日米首脳会談のメッセージと覚悟”

           黒川 和嗣(くろかわ かづし)です。先日、今般の世論やメディアでは合理的判断や論理的思考よりも、感情に訴えることが優先されてしまう “エモーショナライゼーション” の風潮について問題を指摘しました。この風潮は、原発処理水の海洋放出では顕著にみられますし、相変わらず感染症対策でも見受けられます。  感染者数が増え続ける問題も、人獣共通感染症のコロナウィルスであると判明した初期の段階で想定されていたはずで、本質的な課題解決に向かう指標ではありません。現段階の本質的な課題はワク

          “日米首脳会談のメッセージと覚悟”