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#48 (公開)トランプ詐欺の手口と私の考え 【私のセブ島留学(8)】

オリエンテーションが終わると、私たちに現地通貨”フィリピンペソ”払いの領収書が渡されました。

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(500ペソだけ超笑顔w)


現地通貨支払いの内訳

・SSP(special study permit) 国で認められた留学資格

・ビザ代(1ヶ月以上の人)

・テキスト代

・ネームプレート代(学生証になります)

・夕食代(希望者のみ)

上記の金額を確認し、両替のために外出するので一度部屋に戻ります。


日本円、日焼け止め、日傘や帽子、飲水などを用意してお出かけでします。


トランプ詐欺に注意!

出かける前にエントランス横の掲示板に貼ってある貼り紙について説明がありました。

「トランプ詐欺」


伝統的な詐欺の手法で長年被害が絶えないとのこと。

詐欺は集団で行われます。


トランプ詐欺のケーススタディ

実際に被害にあった留学生のケースをご紹介します。

被害者はAさん(40代女性)とします。


留学生活も数ヶ月が過ぎたAさんは、タクシー移動も買い物も1人でアクティブにこなせるようになりました。

そしてドライバーやレストランの従業員と軽く英語で話をすることができるようにもなっていました。(このような経験は初級者にとって、授業で先生と話すのとは違う充実感がありますよね)


きっかけはショッピングモール

日曜日の午後にショッピングモールに髪を切りに行くことにしたAさん。

予約せずに向かった美容院は少し混んでいたので、すぐに入れず。

待ち時間を利用してモール内をぶらぶらしているところである現地人女性に声をかけられます。


同年代の現地人女性をBさんとします。

とても雰囲気がいいBさんとのおしゃべりは盛り上がりました。

「少しカフェで一緒にお茶でも飲まない?」というBさんからのお誘いがありました。


美容院の時間まで暇だったことと、「英語で会話ができる」ということもあり「美容院までの間、少しだけ」ということで一緒にモール内のカフェに入りました。


留学について、仕事について、英語について、お互いの家族についてと

話はさらに盛り上がりました。

「今うちに妹が来ていているの」

「夕方からパーティするの」

「フィリピン料理をご馳走するわ」

というお誘いに発展。


「美容院で髪を切り終わったら」ということでお誘いを受けることにしたAさん。


美容院で髪を切った後、”2人でBさんの家に向かいました”


これがまずかった。出会ったばかりの人の家に行ってはダメなんです。



家にいた妹と楽しく食事

Bさんの家には妹が料理の支度をしていました。

実際のリアルな現地生活に触れるとテンションが上がりますよね。


Aさんは食事を楽しんだそうです。


しばらくすると

Bさんの弟が登場します。


彼はカジノのディーラーをやっているとのこと。

「ポーカーのイカサマを教えてあげる。簡単だよ」


興味のないAさんですが、Bさんも妹も勧めてきますのでイカサマを教えてもらいます。


しばらく練習をして盛り上がったところで、弟が切り出します。


「今日、このあと大富豪がうちに遊びに来るんだ」

「お金持ちだからイカサマでお金もらおうよ!」



いいねいいね!と盛り上がるBさんと妹。


雰囲気に飲まれ気味のAさん。


ほどなく

大富豪(という役の男)

が現れます。



弟がポーカーの話題を切り出し、トランプゲームで盛り上がり。


大富豪がトイレに立つとBさん、妹、弟が「次からはお金をかけるからさっきのイカサマやってみなよ」と促してくるのです。


トイレから戻った大富豪とAさんの一対一の賭けポーカーは、覚えたてのイカサマでAさんが勝ち続けました。


熱くなった大富豪は「次は大きく賭けようじゃないか」と金額を上げてきました。

勝ち続けて気を良くしているAさんはそれに乗り勝負。

イカサマは通じずAさんは大きく負けてしまい、手持ちの現金では到底払えない金額を請求されてしまいます。


「そこは真剣勝負事だから・・・」

ということで誰も助けてくれません。


その後、ショッピングモールに連れていかれ、クレジットカードでiPhoneを2台買わされました。

それを負けの支払いとしてようやく解放されたのです。


相手の名前しか分からず、家までは相手の車での移動だったこと。

相手側の人数が増えていき、途中から怖くなってしまったこと。

「その場の雰囲気は異様で、自分もおかしくなっていた」というAさん。


以上がトランプ詐欺の典型的な手口です。



私自身も留学を終えたのち、セブで働くのですがショッピングモールで別の詐欺に引っかかりそうになりました。(何回か経験しているので、いずれご紹介します)



このようなトラブルはフィリピンだけに限ったことではありません。

日本以外の観光地では特に注意した方がいいですね。


注意すべき点

・相手の家に着いていかない

・車に乗らない

・愛想よく話しかけてくる場合は要注意

・日本語で話しかけてきたり、日本人の知り合いや日本人からの手紙をみせてきたら怪しい


私の考え

全員が悪人ではありません。

ほんの一部の人たちによる犯罪です。

私は卑怯なやり口を肯定することはありませんが、だからといって常に安全地帯にいてはいけないと思うのです。


私は現地人とのリアルな触れ合いは貴重だと思います。


「リスクを自分でコントロールするたくましさ」

「知的好奇心にしたがう」

「参考書や資格試験では得られないこと」

など、たくさんのメリットがあると思います。


「適正なリスクをとる(難破船の3人の乗客)」

私が大好きな考え方に「難破船の3人の乗客」という話があります。


方法はいくらでもあります。


連絡先を聞くとか

友達を連れて行くとか

日を改めるから住所を聞く


金融投資も同じ考えです。

メンタルを含めてコントロールできる範囲のリスクで始めればいいのではないか、と思っています。

以上、トランプ詐欺とそれについて私が思うことでした。


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