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こういう曲を書きたいクロスオーバー・2018年版

こういう曲を書きたいクロスオーバー・2018年版

bar bossa 林さんに取材していただきJJazzNetに掲載していただいてはや1年がたってしまいました。あれから音楽的な進化はしてない(いろいろ中断中…)ですが、やっぱりこういう曲を書いてまた頑張ってみたいと思っている今日このごろです。

Pleasure - Thoughts Of Old Flames
Jazz Crusaders + Earth Wind & Fire を目標にしたと言

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作曲家修業の思い出(9)メロディ先、コード後のほうがカッコ良く仕上がる&リミックスに目覚めた

曲をパーツパーツで保存しつつも、名曲(迷曲?)が生まれず苦悩の日々を過ごす日々。サビにメロディアスなストーリーを求めるJ-POPでは、やはりメロディを先につくり、そこからコードをのせ、アレンジを詰めていったほうがうまくいくことが圧倒的に多かったです(この方法を「メロ先」と言ったりします)。

ぼくは、たまたまクラブミュージック寄りのカテゴリーで作曲家修業をしましたが、クラブミュージックでもJ-PO

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作曲家修業の思い出(4)フリーソウルとカフェアプレミディのシリーズは全部買え

前回は、デモの打ち込み方法にダメ出しをされたわけですが、次に曲作りの前に指南されたのは、

レファレンス音源を沢山持っておけ

ということでした。

ぼくの場合、当時は「オリジナルラブフォロワー」だと2ちゃんねるに書かれるくらい、田島貴男さんの曲にどっぷりはまっていましたが、それ以外にもいろんなジャンルをかじっており、広く浅くは聴いているつもりでした。余談ですが、大学時代にプログレを聴いていたのは

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アランホールズワースよ安らかに

僕がプログレ道に踏み入れるキッカケのひとつが間違いなくホールズワースでした。
今でこそ浮遊感溢れるピッキングしないスタイルですが、僕は70年代のフルピッキングでガシガシ引きまくるハードロックで荒削りなプレイが大好きでした。この頃からボイシングが独特でとてもマネできない領域に達していました。特にTempestとSoft Machineの頃が一番好きですね。

芸術家すぎて最後までお金に困っていたよう
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Jazztronik - Livin High part2

Jazztronikがまだインディーズだった2003年の2ndアルバムですが、今でも僕の一番好きなアルバムです。
特に最初のLivin High Part1-2~Future Talkの3曲は流れるようにつながっていて素晴らしい。
このpart2は、シンセソロが「こんなのアリか!」という反則技。
我がTrans of Lifeにも参加してくれている中里たかしさんのコンガも圧巻。
最後のたたみかける
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Sadao Watanabe Quartet - Way

80年代から着実にイージーリスニングフュージョン方向にいき、リスナーの裾野を一気に広げた偉大なるナベサダ。
初期はモロジャズ、70年代は超クロスオーバーとブラジルと変遷していて、しかも常に日本のトレンドの一歩前を走っているフロンティアなんだなと改めて思わされます。
このモントルージャズフェスティバル出演頃のナベサダはかなり神がかっているなあと思います。このアルバム「SWISS AIR」と「ROUN
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Yutaka Brazasia - Brazasia

ジャケットのダサさが相当にやばいし、アレンジはGRPそのもののどフュージョンアレンジなんだけど、曲が素晴らしいYutaka Brazasiaこと横倉裕氏。
少し前にジャズトロニックの野崎さんが「やっぱりいい」と言っていたので、久々に当時ダビングしたMDをデータ化して聴いてみました。どことなく日本人好みのせつな系コード進行なのがツボ。

Marcos Valle - Democustico

特に理由はないのですが、70年代のマルコスヴァーリを最近聴き直しています。
鍵盤もギターも弾けるコンポーザーということで、何だか凄いツボをついてくるんですよね。
アルバム単位ではアジムスと共演した次作のPREVISAO DO TEMPOの方が好きなんですが、この曲のアシッドフォークとファンクのミックスな仕上がりも大好きです。

その筋では空耳アワーの「でも575」で有名でもありますね。

Michael Brecker Band - Percussion Solo~Gossip

アイアートといえば、はじめてリアルタイムで見たのがライブ・アンダー・ザ・スカイの映像でした。
確か高校時代、日本テレビで深夜に見た記憶が。
このイントロのソロ、狂ってますね。最高です。
その後のマイク・スターンの曲「Gossip」は当時どんだけ耳コピしたことか・・・。
マイケル・ブレッカーのウインドシンセソロがまたすさまじいですね。

Flora Purim - Samba Michel

JJAZZのインタビューで語りきれませんでしたが、ブラジリアンフュージョンといえばアイアートが自分の中では最高峰です。
特にアイアートのツッコミまくりのリズムは本当にツボで、こういうサンバを叩かせたらもう降参というよりほかないんですよね。

Bridge - Windy Afternoon

あのカジ(炎)ヒデキが在籍したBridgeが2月25日に東京・下北沢のCLUB Queで行なわれたPenny Arcadeのライブにシークレットで出演したそうで。
そのうえになんと再結成ライブが4月9日にあるとのこと。

http://www.cinra.net/news/20170226-bridge

「おうじさま」が「おじさま」となったキラキラネオアコギターポップ、果たして平穏無事にゴールで
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Leon Ware - I Want You

リオン・ウェアが昨日亡くなったんだそうです。
またひとり、ソウルレジェンドを失いました。
彼の曲をどれほど聴き込んだことか。

リンクは2001年のアムステルダムのライブ映像ですが、晩年も衰えることなく素晴らしいパフォーマンスを見せてくれています。

ぼくも少しでも彼に近づける曲を書きたい。

Lee Ritenour - Feel The Night

僕が高校時代にたぶん一番聴いたギターアルバムだと思います。
初めて聴いた1988年当時廃盤でレコードしかない状態。高校時代から廃盤レコード漁りしてたんですよね・・・。
今聴いてもカッコいいリトナーの粘るようなES-335のオーバードライブギター、スティーブ・ガッドとエイブラハム・ラボリエルのタイトなリズム隊。これを上回るタイトなホーン隊はSeawindのホーン隊だったはず。
こういう視点ってどうし
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Donna McGhee - Mr Blindman

ふかわりょうさんの小心者克服講座を初めて見たとき、涙を流して笑いこけたのを覚えています。
それとあわせて、なんだあの振り付けとこのフリーソウルな曲は!と思ったのも懐かしい話。
改めて聴くとオンコードバリバリでツボだし、選曲センスがホントすごいいいなあと思うのでした。