好きになってほしくて、好きになったわけじゃないから。
坂元裕二脚本の映画「花束みたいな恋をした」が大ブームの中、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」を観た。主演が有村架純さんということで、同じ雰囲気を感じる。(映画の方は観てないけど、noteにレビュー書かれていて、そう思っているだけです。)
このドラマ、リアルタイム観てないんじゃないかなぁと思っていたけど、急な坂道や、お年寄りが車いすで横断歩道を渡っているシーンなどを観ると、ピンと思い出した。
ただ当時は仕事をしていて、なんとか21時ギリギリに自宅について観ていたので、「なんか人間関係が複雑…」と思って観てたような気がする。内容は、もう頭に残っていなかった。
曽田練(高良健吾)と杉原音(有村架純)のふたりを中心に、話が進んでいるんだけど、この2人を好きな人が多くて複雑。
お家時間が多く、落ち着いて観られる時間のある方には、後半ほっこりするので、オススメです。
以下、私の感想&ネタバレです。
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■細かい設定など。
坂元さんが設定するのかわからないけど、2人が距離を置きたいときに使う敬語がいい。(他のドラマもそうだけど。)練が距離を置きたいときは敬語で、音が近づきたいときは関西弁になったり。
私も彼氏と破局した後はみんな敬語だったなぁ…とふと思った。前みたいに話せないよね。
あと、サブキャラ左引さんネタ。
震災後に金髪辞めて改心した!!やっぱりこの後バイオリン始めて、茶馬子と出会ってる!(カルテット大好き妄想すいません…笑)
■純粋な、好き。
「私が、人を好きになったら、なかなか好きじゃなくならないんです。好きになってほしくて、好きになったわけじゃないから。」
4話で音が練のことを思って、朝陽に言った言葉。「嫌い」という表現を使わないところがいい。あと、「好きになってほしくて、好きになったわけじゃない」って音が本当に練を好きになったんだってのが伝わる。
こういう気持ちは、単純に、いいな。
恋愛って、人それぞれ始まりはそれぞれ。でも気づくと、好きな人に私をみていてほしい、(もっと)好きになってほしい。そんな気持ちになってるような気がする。どんどん、初めに会った気持ちを忘れるっていうか。だから、「好きになってほしくて、好きになったんじゃない」のあの言葉は、純粋すぎた。こんな気持ちになりたいなぁ、こんな恋したいなぁ、って。
■それでも、好きはすれ違う。
いろんなタイミングや時間の流れで、好きな気持ちはすれ違う。音と練、本当に遠回りしてた。好きを諦めたり、別の人を好きになったり。
やっぱり現実は、好きな人って、すぐ近くにいる人になるんだと思う。その方が安心するし。恋愛は不平等といった、木穂子の言葉も身に染みる。
だから、好きはすれ違う。すれ違うから、皆色々と苦労する。すれ違い方も人それぞれ。
好きはすれ違うから、すれ違わずタイミングが一緒になった時に、嬉しくなる。
それが、恋愛なんだろうな。
好きなひとがいるって、いいな。
※※※
あそこまでがむしゃらではないけど、私も20代はガンガン働いて、好きな気持ちが動いて、すれ違って…をしてたなぁと思いました。
noteには、20代で恋愛に悩む方が多いように思いますが、どんどん自分の思うように、好きになったりした方がいいと思います。もしかしたら間違ってるかもしれないし、うまくいかないかもしれない。
でもいつか、いい思い出に変わります。
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