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スーパーダウンサイズ・ミー

Amazonプライムで、
365日のシンプルライフを観た。

「これは一種の“スーパーダウンサイズ・ミー”」
と公式HPでも謳われているように。

30日間マックだけを食べ続ける映画
「スーパーサイズミー」のような、
実験ドキュメンタリー映画だ。

ルールは4つ。
1.自分の持ちモノ全てを倉庫に預ける
2.1日に1個、倉庫から持って来る
3.1年間、それを続ける
4.1年間、何も買わない

1日目、何もない部屋に、
すっ裸で始まったのは笑った。
服すらもないのだ。

マンションのゴミ箱から拾った新聞で、
股間を抑えながら倉庫に向かう。

小雪の降るヘルシンキの街を、
誰にも会わないように裸足で走る。

めちゃめちゃ寒そうだ。

果たして、最初の1個目、何を取り出すんだろう。
上着?ズボン?靴?それとも毛布?

2日目の朝、半裸で窓の外を見つめる主人公。

「週明けには会社だからなぁ」

……いや会社行くの!?無理じゃない!?

まったくモノがない状態で
都市生活を送ろうとしたとき、
何を最初に取り出すべきなのか。

最初の1週間は、とても面白い。
……でも正直、そこが実験のピークだと思う。

2週間目以降が、似たり寄ったりだからだ。

そもそも、食事はモノではないため、
制限なしで弟が買ってきてくれるし。

初日から毎日、新聞は普通に届くし、
パソコンも仕事で必要だからと
早い段階で取り出して、普通に使ってる。

だいぶルールが緩いのだ。

電波少年や、水曜日のダウンタウン、
そしてスーパーサイズミーのような
ゲーム性、エンタメ性をこの映画に求めると、
ちょっと拍子抜けするかもしれない。

でも、なんか最後まで観てしまった。

普段、あまり観ることのない
フィンランドの生活風景とか、人間関係とか。

それこそ、自分がヘルシンキに
引っ越したような気持ちになって。

あまり家から出られないこの時期に、
ぼんやり観るのはなかなか面白い。

自分だったら何を取り出すのか、
考えてみると面白いと思う。

最初の1日、次の1週間、そして30日。
365日を過ごすのに、モノは365個も必要なのか。

次に引っ越すときは、やってみたいなぁ。

……さすがに、全裸からは嫌だけど。

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