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色褪せるものと色褪せないもの

ユーミンの『VOYAGER〜日付のない墓標』が
シン・エヴァの挿入歌に使われてて。

元々は1984年公開の映画の主題歌だと知って、
YouTubeで予告編を調べて観た。

すごく面白そうだし、今観ても完成度は高い。
でも、どうしたって映像は古く感じてしまう。

なのに、途中で流れる主題歌は、
今でも感動して聴けてしまう。

30年以上前の、映像と音楽。

映像はそこそこ色褪せるのに、
音楽はぜんぜん色褪せない。

映像と音楽って、こんなに違うんだなと思った。
でもそれは、どっちがいいとかじゃなくて。

音楽は、時代を越える普遍性があって。
色褪せないから美しいと言えるけど。

映像は、その瞬間が最新であるわけで。
色褪せるからこそ美しいとも言える。

……言葉はどっちなんだろう?

そもそも「色褪せる」という言葉自体が、
映像が「色褪せる」ことを物語っている。

そう考えると、言葉は普遍的なもので、
色褪せない美しさがあるのかなと思うけど。

……この文章はすぐに色褪せそうだなぁ。

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