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ベンチャー企業の経営者が、お金を借りる前に知っておくべき必須の、金融基礎知識 知っていないと融資が数年に渡って実行されない場合がある

基礎知識

まず、本題に入る前に、私は、3回、会社の立ち上げを行いましたが、3回、公庫からの創業融資に成功しています。また、宝くじを売っている銀行から、プロパー融資(銀行が直接リスクを取る融資・保証協会はつきません)で2億円のファイナンスに成功した経験もある立場から、この記事を執筆いたしました。

 私の本業は、経営コンサルタントを行っており、自分の融資を成功させるのは当然なのですが、数十社に渡る、資金調達のための事業計画書作成支援の過程から判明した、金融機関の融資に関する実態を、赤裸々に記載させて頂いております。ワードで20ページにわたるボリュームになっておりますが、確実に融資にこぎつけるために、本記事から王道のテクニックから、知られていないティップスまで習得して頂き、融資に成功されることを心より、お祈りいたします。

 会社・個人事業を始める場合は、自己資金が潤沢にあるのが理想ですが、大半の方はそういうわけには行かない方が圧倒的です。自分で、設備資金と、事業が軌道にのるまでの運転資金を十分に持ち合わせている人は、ほとんどみたことがありません。
 そこで、足りない設備費・運転資金を融資してもらう必要があります。

 まず、最初に融資の申し込みに行くべき金融機関は、各地域にある日本政策金融公庫です。
 日本政策金融公庫は、国が運営する数少ない金融機関の一つです。何らかの新しい仕事にとにかくお金を貸し出す事が仕事です。法人は当然ですが、個人事業主にも貸し出しを行います。

 基本的には、国の庶民金融とも言うべき機関ですので、個人事業主でも法人でもとにかく、何らかの理由をつけてお金を貸します。その定められた融資の為の、理由に緋も付いて、様々なタイプの融資が行われます。とはいっても誰・彼にも融資はしません。
 一番人気があるのは、新規創業融資ですが、これの特徴は、無担保・無保証というところにあります。お金を借りる側からしてみれば、相当に「おいしい」融資といえるものです。
 しかし、「おいしい」分、その審査を通過するのは、実現可能性のある事業計画書の作成を求められる、十分に返済の見通しの有る事業であること、など、資金調達の素人には、非常にハードルが高く難しいものとなっております。


 例えば、融資を受けたいと考えている一年前からは、保有するすべての預金通帳に記載される、お金の使い道、金額の説明の詳細の説明が出来ないといけないなど、少しでも怪しげなお金の動きがあると、融資が実行されなくなったりもします。

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どうも有難うございます