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全てのアスリートはSNSをやるべきだと思う。ただし、やり方次第ね。


「SNSってやる意味あるの?」
アスリートと話していると、これは本当によく聞かれる。
もちろん選手としてのブランドやファン作りにおいてという意味で、だ。
その時にぼくは、こう答えている。

競技でそこそこ認知があるアスリートには、
「まちがいなく、やったほうがいい。」

② 競技実績に乏しく競技でも認知されていないマイナーアスリートには、
「切り口考えて運用続けられるなら、やる意味あるよ。」

そして①②両方ともにいえるけど、とくに②のアスリートには、発信が好きなのはもちろん、継続する「時間」と「センス」が求められるよ、と。

少し深掘りして、ぼくなりの考えを解説したい。

①「競技でそこそこ認知があるアスリート」について

トップアスリートなら、アカウント開設しただけでフォロワーがつき、何を発信してもリツイートされ、いいねがつくように、
競技の世界である程度の認知(試合があると業界のネットメディアで写真付きで紹介されるレベル?)があれば、特定のファンがいる。
この場合、常にファンと接触する回数が増えるので、好感度は高まる。

不特定多数のファンまで認知を広げていくことは大変なことだけど、
それは発信コンテンツ次第

コンテンツパワーがあれば、認知も人気も獲得できる。
苦労対効果の捉え方は人それぞれだし、SNSでファンを増やしたいのか、濃くしたいのかによってやり方は違うけど、まちがいなく意味はある。


②「競技の世界でも認知されていないマイナーアスリート」について

SNSは無料だからアスリートはやらない手はない!っていうのは簡単だけど、実績が乏しいアスリートの場合「んー、ちょっとハードル高いぞ?」と。
・発信を継続できる時間
・コンテンツパワー(競技軸以外の専門性、企画・ライティングなどのスキル)

がないと、そもそもファンが少ないので、
フォロワーがつく理由がなく、発信は拡散されず、つまりリーチが少ないので、なかなか一見さんのファンには届かないからだ。

アカウント自体はあったほうが良いが、新たなファン作りには繋がりにくいので、単純に「やる意味あるか?」「将来の資産になるか?」と問われれば、ハテナだ。
もちろん、時間とコンテンツパワーがあれば、SNSは相当な武器・資産になるが、センスや経験量がものをいう部分でもある。

①②をまとめると、
「全てのアスリートはSNSをやるべきだと思う、ただしやり方次第ね。」
となる。

下記の記事は、以前えとみほさんがぼくの問いに答える形でnoteにまとめてくれたもの。必読です。

誤解のないようにいうと、丁寧に答えていただいたえとみほさんには本当に感動したし、インスタグラムについてのぼくの考えも概ね、えとみほさんのおっしゃる通り。
ただ1点、「マイナー選手(競技の世界でも認知がない選手)」についていえば、えとみほさんがおすすめするインスタグラムをはじめSNSは、やるべきなんだけど、やり方とセンスがないと、なかなか苦労対効果にあわなくて、ドロップアウトするのが関の山。
ただただ発信しているだけでは、武器にも資産にもなり得ないんじゃないかと。

因みにぼく自身、プロボクサー時代に「チャンピオンになるための教科書」というブログを書き、自分にプレッシャーを与えて競技成績を急成長させた経緯がある。(黒歴史なので引退時に削除済w)
ボクシングに知見がある人しかわからないと思うが、
4回戦で10戦5勝(勝率50%) → 頚椎損傷としびれで2年ブランク → 復帰に合わせて「チャンピオンになるための教科書」コラム開始 → 復帰1年半ほどで日本タイトルマッチ挑戦
と、まぁ、4回戦しか勝ったことなかったレベルなのに「チャンピオンになるための教科書」とイキって、長期休養明け1年9か月で、日本タイトル挑戦までいくのは、勢いにのってないとなかなかできない。プレッシャーないとムリ!今ならぜったいムリw!
ネーミング通りの教科書みたいな「どん底からの逆転ストーリー」をリアルタイムでブログでつづり、完結スレスレまでファンとともに歩んだストーリーがきっかけでコアファンが増え、丁寧にコミュニケーションとりながら、超マイナー選手なりに、10年前としてはSNSを活用して希少なチャンスを作ったと思う。(もちろん今なら別の方法をとるけど)

何れにせよ、メジャー選手であれ、マイナー選手であれ、
「時間をかけ、コンテンツパワーある発信ができる」
そういう選手であれば、SNSをやらない手はないんじゃないかなと。
しかし「それを持ちえないマイナーアスリート」が、SNSを武器・資産にするのは、厳しいと言わざるをえない。

③   アスリートがSNSを武器・資産にするために大事なのは「リアル」


やはりアスリートである以上、リアルの世界で、
① 競技実績を出す
② 斬新な切り口で話題を作る(ex 安彦考真選手)
ことが前提で、
それがない「競技界でも認知されていないマイナーアスリート」は、
③ 時間をかけ、コンテンツパワーある発信をする(ex 高橋怜奈選手)
という覚悟で取り組まない限りは、武器や資産になるアカウントにするのは難しいのかなと。

ぶっちゃけ③は、競技軸以外の専門性を発信するなど、ほぼリアルの世界で動いた結果として得られるノウハウや体験をコンテンツにするので、①〜③はすべてリアルでの活動がベース。

だからね、SNSベースでファン増やそうって前に結局は、
リアルの世界で努力しましょうよ。ってことなんですなぁ。

【余談】SNS運用セミナーについて
少しテーマとそれるが、オンラインベースでつながっている方の中には「アスリートのSNS運用セミナー」開催したいという方をけっこうみる。
こうした啓蒙活動は、本当にすばらしいことだし、ぼくも価値を提供できるスキルがあればやりたい笑
ただ、1対多数セミナーで、受講者のSNS運用について意識がガラッと変わるとすれば「SNSでムダなこと、やってないけない危機管理」までなのかなぁと。
「こうやれば大半はうまくいってメリットが増える。つまりSNS運用の”苦労 対 効果”に納得できる。
ってところまで持っていくのは、なかなか難しいことだと思っている。

ぶっちゃけ根気よく1on1コンサルして、20人中1人育つかどうかなレベルかと。
ほんとセンス必要だし、企画・PR・ライティングなど、アスリートとは全く違うスキルが必要だから。

SNS運用を伝えて選手をサポートしたいという方は、自らのアカウントにそのエネルギーを使って「インフルエンサー」となり、選手の「良ツイート」をリツイートで拡散してあげたほうが、たくさんの選手の認知向上につながるんじゃないのかな?

オンラインサロンに入っていたり、大企業ぐるみでSNSに取り組んでいたりするアカウントをよくみると、「フォロワー数」の割に「いいね」が多いという現象が起こっている。これは仲間同士メンションしてるから。これは「ほぼ身内」だから当然だし、濃度を高めるならこういうやり方もあり。
だから、自身がインフルエンサーになって、選手にSNSコンサルしながら良ツイートをリツイート拡散したほうが早いかも、と思うわけです。

あぁ、SNSってムズカシイね。

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