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答えは7だとわかっていたのに。

「どうせわかってもらえない」をどうする? のつづき
なぜわかってもらえないのか、わかってもらうためにどうするのか。?

1.わかってもらいたいことをわかっていない。

「どうせわかってもらえない」
と心が拗ねたとき、
「私の場合」は、
「自分が何を理解してほしいのか気づいていない」ことが多いようです。

「どうせわかってもらえない」とかぼやきつつ、
自分自身がいったい何ををわかってもらいたいのかをわかっていないのです。

前回の「どうせわかってもらえない」をどうする? に書いた
小学生の時の算数のテスト「7」の件も、
わかってもらいたかったのは、
答えは7だとわかっていたこと」だったはず。

それに対する先生の応対がどうだったら、
思いが満たされたのかを考えて見ると、
「7だと書きたかったのはわかったよ。でも、この書き方だと1と間違えるから×なのよ。」
「これだと1か7かわからなくて、先生は1だと思っちゃったよ。次はこう書いてね」
のような回答だと、すんなり納得したように思います。

私が「7」だから合っているのに×がついていると言いに行ったとき
すごく残念な展開になってしまったのが、
先生が
「書き直してまで○をもらおうとしている」と受け止めたことからでした。

もし、その時の私が(小学1年生には難しいことですが)
「1か7かわからない書き方だから×がついたのはわかりました。でも、7だとわかっていたことは認めてください。私は、消して書き直したりはしていません!
と言うことができていたら、どうでしょうか。

この対応だと、いわゆるアサーティブな対応に近づくのではないでしょうか。
(小学1年生には難しいことだとしても)

人材育成、教育、研修、コミュニケーションなどで話題になる「アサーション」も
「本当にわかってほしいこと」を自分で「わかっている」ことがベースになるだろうと私は考えています。

うちのWEBサイトのトップページに「伝えたいことはなんですか?」という
キャッチフレーズを使っているのは、そういうところに起因しています。

こういうときどうする?という対応方法、いわゆるテクニック的なものや
概論的なものを伝える前に、
「本当に伝えたいこと」を自分でわかるためのトレーニングをすることが
第一歩ではないかと考えているのです。

一番効果的なトレーニングは、マンツーマンでのレッスンを繰り返すこと。
「伝えたいこと」だと自分が思っていることが、本当は違っていたり、
真意とは逆に受け止められる表現をしていたりしているのに気づきます。

マンツーマンでひとつひとつ掘り下げたり、事例を探っていくうちに
だいたい半年くらい経つとコミュニケーションの質が変わっているようです。

とはいえ、マンツーマンレッスンはどうしても費用がかさむもの。

そこで、グループや集団で「本当に伝えたいこと」を知るトレーニングを実施するためにどうしたらいいか、検討を重ねました。

まずは、あらゆる方法で、自分を知ること。
何より、自分の思考の癖、感じ方の癖を知ることがヒントになります。

そのために、私が今、実際に講座で取り入れているのが、
人によって違う思考の癖、感じ方の癖を「見える化」して、
コミュニケーション(会話)の特徴を知ろうと言うものです。
それは、「きき脳」をつかったコミュニケーション。
いうならば「きき脳会話術」です。

使うのは、ハーマン理論モデルと、右脳左脳モデル。
「脳の特性」によって、思った以上に、選ぶ言葉や会話の特徴が見えてきました。(つづく)



書いてみたこと、発信してみたこと、 それが少しでもどこかで誰かの「なにか」になるならばありがたい限りです。