人事は経営(まとめ①)
前回、「人事は戦略である」と書きました。
「リアリティーねーなー。」
「そんな仕事やらせてもらってねーし。」
「偉い人で決めちゃうし。」
そんなご批判を頂くのではないかと思っていましたし、私も人事の日々の仕事に忙殺され、時には責められ、細かいことを詰め、とにかく「無難に回す」ことを考えて働いていました。
とはいえ今、振返ってみると、
採用担当の時には、(お金に換算して申し訳ありませんが)生涯賃金ベースで考えると、数億円/一人、百人採用すると数百億円という投資をしていたとも言い換えられますし、
制度担当の時には、年収ベースで、数10万円~約100万円/一人、総額人件費ベースで数十億円~数百憶円の増減があるような企画の作業に従事していたとも考えられます。
つまり、それだけの(「お金」的に)価値ある仕事に関係していた(有形の価値)とも考えられますし、
人の人生になんらかの形で間接的に影響を及ぼしていた(無形の価値)とも考えられますし、
また、会社の関係者つまり、社員はもとよりお客様、地域、株主他みなさまにも関係していた(ステイクホルダーの価値)のかもしれません。
だからこそ人事の仕事に携わっている方々は、誰になんといわれようとも、「人事は価値のある仕事なんだ」とお伝えしたいです。
なぜなら、組織にとって「ヒトは最大の資源・資産※」であり「人事は経営」そのものだからです。(※時として負債にもなる)
人事の仕事が厭になったときには、「私が人事を通じてイノベーションを起こすんだ」と自分を奮い立たせてみて頂いてはいかがでしょうか?
投稿をはじめて6回になりますが、
人事の目指すところは
「イノベーションを起こすこと」
「経営をすること」
なのです。
結果として、
人事の方々には、誇りを持って仕事をして頂き、
また人事ではない方々には人事の方々に暖かく人事の理解をして頂く一助になれば、
大変幸せです。
ここまで6回「人事の目的」について長々と書かせて頂きました。人事を山に例えれば、1合目まで登ってきたような感覚ですがいかがでしょうか?
次回以降は、「人事の手段」についてもう少し具体的なお話を書かせて頂き、みなさまにはお付き合い頂きたいなあ、できればお役に立ちたいなあ、と思います。
思いがけず、スキ&フォローをして頂きましたみなさまに心より感謝申しあげます。大変ありがとうございました!
また、重ねて僭越ではありますが、引き続きお付き合いいただけますようよろしくお願い申し上げます!
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