見出し画像

アプローチの中で大切にしていること〜序章:これまでの自分の中での変化〜

こんにちは!
今回は、私が普段選手に行っているアプローチの中で大切にしているポイントを書いていこうと思います。
この部分に関してはこれまでも年々変わってきていますし、これからも変わる可能性がある部分であると思いますが、これまでの自分の歴史とともに振り返ってみようかなと思います。
#ほとんど個人の日記です
#興味があれば読んでみてください


①大学時代の恩師達の影響

まず、私の理学療法士としての考え方の基礎となっているのは、大学時代の恩師の先生方の影響なしには語れません。
私は埼玉県にある文京学院大学という大学を卒業しているのですが、そこにはバイオメカニクスや皮膚の研究をされていて、今もなお研究を続け独自の「皮膚運動学」という理論を作り上げた”福井勉先生” や、「呼吸」をテーマに研究されていて独自の胸郭に対する運動療法を体系化されている”柿崎藤泰先生”という先生がいらっしゃいます。
当時、学生であった私はそのような”オリジナリティ”の高い、独自の理論を持っている先生方を見ていて、これが「プロフェッショナル」なんだと感じ、自分も何かオリジナルのものをやらなくては、と盛んに思っていたのを覚えています。
また、尊敬していた先生方が共通して「人の動き」を見て評価してアプローチすることに長けていたこともあり、私の理学療法士としてのスキルというのは、”動きを改善する”ことであり、それは今もベースになっている考え方です。

このような尊敬する先生方がいる環境で学ぶことができたことは、とても毎日が刺激的で授業もワクワクしながら受けることができ、人生で初めて自ら図書館に行って「独自の理論を作るために勉強をしよう」と考えて、本を読んでいたことをつい最近のように思い出します。笑

そして大学の4年間が終わり、このような思いを持って就職するわけですが、、、

②クリニックでの学び

私は大学を卒業して、2016年から都内にある整形外科クリニックに就職しました。
先ほど書いたように、学生時代にオリジナリティを追求してきた先生方を見てきた私だったので、就職してからも「自分のオリジナルの治療をやるぞ!」と意気込んでいましたが、その考えは1日で崩壊することになります。。。

今でも覚えていますが、入職した初日、その日はいきなり患者さんを担当することはなく、上司の方の見学に入っていました。
すると上司の方から「膝OAの人の歩き方を見て評価してみて」と言われました。
(私の気持ち・・・「来たー!動きを評価するチャンス!」)

私は大学生時代に先生方の論文なども読み、歩行の時の胸郭の動きなどを着目してみることを意識していました。
#今思うと人と違うことをやりたいだけだったのかも
#当時は自分が見たいように見ていたのだと今は気づく

そして歩行を見て上司の方に、
「フットコンタクトから立脚期にかけて、胸郭の側方偏位が大きくて、それによって骨盤が・・・、結果的に歩行の推進力が低下しています!」
と、自信満々に言ったところ、

上司:「・・・で、膝は何が原因で痛みが出ているの?」「考えられるアプローチの方向性は?」



私:「いや、、、胸郭がそのようになっているので、結果的に膝に負担がきているのだと、、、なので、体幹のアプローチで良くなると思います、、、」(しどろもどろ)

上司:「その可能性もあるけど、なぜ局所を評価しないでそう考察できるの?」
私:「はい。。。」



と、言ったように私の入職初日はボロボロでした。😂
それまで自分の中で考えていたものは、「自分がそう見たい」という思いが先行して、その枠を患者さんに当てはめていたのだと、気付かされました。
#もちろん少なからず誰にでもそのような思い込みはあるのだけれど
#当時の私は特に強かった

そのクリニックでは、徒手医学系の勉強をされている先輩方が多く、クリニカルリーズニングや、局所の評価、徒手療法を学ぶことができました。
それらは私の大学とは、かなり色が違うもので、初めの頃は共通言語もなく、とても”アウェー感”を感じたのを覚えています。
#同じ理学療法士なのに使っている言葉がわからないことだらけ
#それもどうかと思うが
#それは今は置いておきます

はじめは、それまでと全くことなる考え方すぎて、受け入れられない自分もいましたが、勉強をしていくとだんだん面白くなっていきました。
それはなぜかというと、局所の評価をちゃんとやるようになってから、全身の動きの評価とのつながりが見えるようになってきたのです。

それまでは、全体の動きを見て局所は”想像してただけ”だったのが、その仮説を局所の評価で”確かめる”という作業を入れることによって、仮説通りの時もあれば、仮説と合わない時もあり、その時は改めて評価や考察をし直す、と考えられるようになっていきました。
#全然高いレベルではなかったですが
#自分なりの成長を感じた

そんなこんなで、大学時代に「動作」を見て、クリニック時代に「局所」を見る、というように少しづつ変化しながら、それぞれの良いとこを感じることができた3年間でした。
そして2019年から現在のチームに入るのですが、、、

長くなりそうなので次回に続く。
ここまでお読みいただきありがとうございました!

渡邉でした!

コンテンツご覧いただきありがとうございます。頂いたサポートを励みに今後さらなる有益なコンテンツの作成に役立たせていただきます。今後ともよろしくお願いいたします!