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旅する雑記帳

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2020年6月の記事一覧

止まった時間と透明な回転扉

止まった時間と透明な回転扉

自分の中に止まった時間がある。

生きることに必死だったが、どこにも向かえなかった時間。精一杯もがいたが、少しも動けなかった時間。

希望はなかったが、絶望しないように必死だったときの記録と記憶。

***

二年前のある日、有楽町線の電車に乗っていた。当時通っていたカウンセリングルームの帰りか散歩の帰りか、よく覚えていないが、めずらしく外出した日だった。

自分の気持ちがわからなくなってから、し

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大切なのは、人と共に生きること。

大切なのは、人と共に生きること。

人に恵まれた人生だった。いままでもらったものがたくさんある。助けてもらったことは数えきれない。そんな当たり前のことに改めて気づいた。

大切にしていることは、ずっと変わっていない。

関わる人が、笑顔になること。
大変なとき、支えになれること。
一緒におもしろい未来を描き、実現すること。

周りの人が変わったり自分のできることが増えたりして、みえる景色は少しずつ変わってきた。だけど、大切にしている

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雨の週末

週に一回、隔週に一回くらい、そのとき感じていることをつらつらと書くエッセイをはじめてみようかと。本当に取り留めもなくて、普段多少気を使って書かないような雑なことも書くので、有料にしてみます。自分の更新ペースを決めるために、マガジンの形にしてみようかと。カフェラテ一杯分くらいの値段にしてみました。(今回の記事はマガジン公開されるまで、単体の有料記事にしています。)

たぶんきっと、だらだらと1000

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「あなたのことを、肯定も否定もしないよ。」

「あなたのことを、肯定も否定もしないよ。」

相談を受けたり話を聞いたりしたとき、いままで何度か言ったことがあります。

伝えたかったことが、いくつかありました。

ぼくが肯定も否定もしなくても、あなたはあなたとして確実に存在しているということ。

ぼくがあなたの人生の責任を負うことはできないから、あなた自身が立ち上がらなければいけないこと。

ぼく一人に大したことはできないけれど、話を聞くことはできるということ。



目の前にいるぼくが

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慣れたくない。初心者でありたい。

慣れたくない。初心者でありたい。

慣れないように気をつけている、いつも。

鮮烈な体験でも感動的な出来事でも、気を抜くと慣れてしまうそうになる。いま自分が感じている新鮮な気持ちが、いつか失われてしまうのではないかと怖くなる。たぶんきっと、臆病なんだと思う。

慣れを恐れてしまうことは、弱さであるように感じる。もっとつよく、もっと気高く、もっと気丈であったらいいなと思う。もっと無思考で、もっと傲慢で、もっとずる賢ければよかったかもし

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