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【#5】ストレスと栄養失調から起こる、脳の萎縮とその影響

●娘の拒食症は心の病だけではないと感じ始める

病床の空きが出るまで
自宅療養しながらの通院となり
その間にできるだけ
娘の精神的サポートをしようと努めた。

しかし、娘の拒食症と向きあえば向き合うほど
拒食症は決して心の病だけではない
強く感じるようになった。

娘の場合、精神的にいろんな悩みや孤独が
緩和されたとしても、食事を前にすると
たった一口ごはんを口にするだけで
胃が満腹感を感じ膨れる。(実際パンパンになる)
食べたい意思がしっかりあるにもかかわらずだ。

そこを騙し騙しで目標カロリーを
頑張って食べられても
食べた後にイライラが酷くなる。
そして次のような葛藤が始まる。

「食べてしまった!」
「動かなきゃ!」
「カロリー消費しなきゃ!」

「いやあかん!動いたらあかん!」
「カロリーを消費したらあかん!」
「健康に戻す為、体重を増やさなあかんから!」

動いてカロリーを消費したい衝動と
健康に戻るためには動いちゃダメという葛藤。
その心のバランスが保てず
イライラが爆発し涙が溢れる。
全身で震えて大泣きする・・・

体重31・2
BMI12・1
徐脈42(最低時30代)
低体温34度代〜35度代

そんな体の状態で全力で大泣きするとどうなるか・・・
それも大きなカロリーの消費。
呼吸が苦しくなり手足が痺れ
動くこともできなくなる。

そして娘は「死にそう」と、苦しみを訴える。

娘自身もそんな苦しい思いはしたくないから
葛藤のイライラが起こらないように努力をするのに、
一旦発動すると止められなくなる。

何より、空腹感もあり食事を始めるのに、
一口ご飯を口にするだけで急に満腹感を感じ、
胃がパンパンに膨れる現象は不思議でならないし
脳がバグってるとしか思えなかった。


●ストレスと栄養失調で起こる脳の萎縮とイライラ

診察で娘の症状を伝えると
主治医は、「脳に栄養がいってないから
脳が正常な判断ができなくなる為」と
おっしゃった。
つまり次のようなこと。

栄養不足

<脳の萎縮>

判断力の低下・記憶力の低下・集中力の低下

葛藤

イライラ

脳の萎縮といえば、慢性的なストレスや
極度のストレスでも脳は萎縮すると聞いたことがあった。

詳細は省くが、実際娘も4月からの大学の新生活での
慢性的な強いストレスはあったようだ。
よって、この記事にあるように
慢性的な強いストレスによって、
海馬の神経細胞が破壊され
萎縮が始まっていたのだろう。

そこに、食べる時間がなく食事量が減り
たまたま理想通りに痩せたこともあって
そのまま食事を減らす方向に向かったようだ。
判断力が低下している証だ。

すると当然栄養不足になり
さらに脳が萎縮してしまった。

また、それにより前頭前野の力が弱くなり
今まで押さえられていた感情や衝動が爆発したり
娘の場合、食べると太るという急な不安に襲われたりして
葛藤が激しくなるのだろう。

イライラといえば女性ホルモンとの関係もある。
娘は生理が止まってしまった。
それについては次のとおり。

栄養不足

体重減少

子宮の働きに使うエネルギーは後回し

生理が止まる

女性ホルモンの減少

セロトニンの減少

イライラ

このようにしてみると
食べられない葛藤やイライラは
決して心の問題だけではなく
ストレスや栄養失調からきた脳の萎縮や
ホルモンバランスの崩れによる影響だとも思える。

娘の拒食症場合、根本的原因はストレス。
ストレスから内科的な異常が起こり
それにより精神が不安定になっていったといえる。

ということは、仮に時間をかけて治療して治っても
ストレスがあればまた同じことの繰り返しになってしまう。
健康を害するようなストレスは排除する方向に
生活スタイルを変えることは絶対に必要だなと感じている。

同時に幼少期からの気質に加えて
家庭の環境的要因からくる手を抜くことができない
完璧主義な性格も関係してきているので、
生活スタイルの見直しと合わせて
親子関係の更なる見直しと改善は
今後も引き続きお互いに楽しみながら継続していきます。



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