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【#1】帰省した娘の姿を見て・・・

大学2回生の娘。
4月から一人暮らしを始め、
前期試験が終わって夏休みに入り
この夏、久しぶりに帰省した。

娘を迎えに駅に行くと、
スーツケースを転がしながら
私の方に歩いてくる娘。

久しぶりに会う娘のその足取りは
しっかりしつつも
見た目は、折れそうにガリガリで
顔も小さくなって痛々しい姿だった。

いったい何があったのか?

私「どうしたん?体調悪いの?」
娘「ううん。元気やで。」
私「ちゃんと食べてた?ガリガリやで」
娘「え?そう?普通やで」
私「いや、痩せすぎで痛々しいよ。
  鏡で自分の姿見ておかしいと思わない?」
娘「あんまり鏡見ないから気付いてない」
私「それはおかしいやろ?鏡あるのに見ないはずないやん」
娘「普段はコンタクトしてないから、分からへんかったわ」

と、こんなふうに初めは、
自分が痩せすぎていることに
娘は気付いていない振りをしていた。

しかもこの日は、晩ごはんを外で食べて帰るから
自宅では食べないと言っていた。
滅多に一人で外食しない娘がだ。
珍しいなと思いながらも
一人暮らしを始めたこともあり、
自立心に目覚めたのかなと思っていた。

しかし、帰宅後着替えを始めた娘の姿を見て
異常な痩せ方であることは確信に変わった。。

上半身は肋骨・背骨がボコボコ浮き出し
お尻に厚みはなく、尾てい骨も飛び出し
腰骨もボコッと出てしまっている。
太腿はふくらはぎと変わらないので足は棒状態。
二の腕も手首と変わらない。
そこにはかつての娘の
女性らしい丸みは一切なかった。

【拒食症】

その文字が私の脳裏にはっきりと
浮き上がった。

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