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メンタルがやられたときにおすすめの行動5選

どん底モードに陥っている時に「自分を大切に」という抽象的な言葉を具体的な行動に落とし込める人はどのくらいいるのだろう。自分を大切にするということがどういうことなのかがわからないからそうなってしまったわけで、肩こりに悩む人に「肩が凝らないように暮らしましょう」とアドバイスを送る程度には謎な助言である。抽象的な正論はいつでも正論になる。

「自分を大切に」「今はゆっくり休んで」「自分の心の声に素直になって」等々、ありがたいお言葉の数々が攻撃のように思えても、心がねじ曲がっているわけではない。それが普通の反応だと思う。

「自分を大切にできないわたし、なんてダメなんだろう……」「頑張って休まなきゃ……」「心の声……心も頑張るって言ってる……!」みたいなモードに陥ったら、まずは寝る。何もせずに寝るのが一番。

以下は「寝られないから、休めないから困ってるんだよ〜〜〜〜!」と、頭も身体もランランした状態の自分に有効だった具体的な行動5選です。

1. 自分を肯定してくれる本を読む

自分の習慣、趣味、仕事、性格、生き方をヨイショしてくれる本を読む。毎朝早起きの人なら、朝型素晴らしい!みたいな本。自分の好きな食べ物の良さを語る本もおすすめ。

私の場合「なぜみんなが当たり前にやっていることができないのだろう」系の病みモードに陥りがちだから、そういう嵐がやってきたら「変人は世界を変える」「人と違うって素晴らしい」「本物の狂人は格が違うわ」系の本で精神を保つことが多い。

2. 呪文を唱える

頭の中にロクでもない思い出が繰り返し繰り返し再現されるときのために、合言葉を決める。ロクでもない考えがうわあああああああああとやってきたら、マイ呪文を連呼。場所がアレなら頭の中で連呼。呪文はなんでもOK。

私のマイ呪文は「ピーチクパーチクプップップー」。適度な長さと愉快な音の羅列がちょうど良い。

3. 口の中を清潔にする

口の中のネバネバは頭の中をネバネバさせる。理想は歯磨き&フロス&舌掃除。できればリステリン。ミンティアや、フリスクでも。

酒、タバコ、コーヒー、にんにく系の料理はなるべく避けるか、嗜んだあとすぐに口をさっぱりさせる。口をゆすぐだけ、炭酸水を飲むだけでも良い。

4. 裸になってふわふわに包まれる

ふわふわの服、やわらかい毛布等、とにかく肌触りがやさしいものを集めて、全裸になってそれらに包まれる。寝袋の中にふわふわを詰め込んで包まれると無敵。苦手でなければ耳栓をするのもおすすめ。

締め付けの多い服や、ザラザラした質感のものを身につけないことも大切。きゅーっとしたものを身につけていると、考えがきゅーっとしてくる。肌刺激と思考パターンはリンクしている。

スキニーパンツ、ストッキング、ホールドばっちり系のブラジャー、補正下着、きついヘアゴム、麻系の服。男性ならベルト、ネクタイ、首元のつまった服。これらは元気な時のためなときのものだから、しんどいときはなるべく身につけない。ワンサイズ上のストッキングを履いたり、新しくて固い革靴の代わりに足に馴染んだ革靴にするだけでもぜんぜん違う。

5. おかゆをつくる

米、水、塩があればおかゆをつくる。自分を大切にするための行為を儀式化したものなのでは?と思えるほどにおかゆを作る工程は癒される。

自分のために時間を使うこと。自分に手間をかけること。お米に触れること。火を眺めること。自力で何かを生み出すこと。身体に優しいものを食べること。

おかゆをつくって食べる、それだけでなんとかなる局面がある。ポジショントークではなくて、これは本当。

まとめ

心の強さとは、傷つかないことではなくて、受け身の取り方のうまさだと思う。少なくともわたしはしのぎ方のパターンのストックが増えるにつれて確実に生きるのがラクになった。

嵐が過ぎ去った後に「メンタルがやられたときにマシになれたマイ行動」を言語化しておくと良い。他人のリスト100選を実行するより、たった数個でも自分が作った自分のためのリストのほうが何倍も役に立つ。

とにかく大切なのは「何かしなきゃ」という得体の知れない焦燥感から突飛な行動を起こさないこと。発信源が不明の「何かしなきゃ」を信じるくらいなら、何もやる気が起きない無気力な自分に従う。本当は何もせずに寝るのが一番です。何もしなくても死にません。

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