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生米からつくる『菊花粥』のレシピ ( 目のトラブルを解消、風邪予防、むくみ解消に )

お刺身に添えてある菊の花、食べますか?それとも、ポイッと捨てちゃう?

実は、食用菊はいろどりのためだけに添えられているわけではなく、わさびや、つま(大根)と同じように、解毒・殺菌作用によって食中毒を予防する効果があるのだとか。なるほど、だからお刺身に添えられているのですね。

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食用菊を丸ごとパクッと食べると菊の風味が強くて「にが〜っ…!」という感じなのですが、菊の花を崩して、花びらの部分だけをお醤油に入れると途端に食べやすくなります。

そう、菊花をおいしくいただくコツは花びらだけを食べること!食用菊の苦味・青臭さの原因は、花の中心の部分にあります。

菊花にはまるで薬であるかのようなたくさんの効能がありますが、身体を冷やす点だけがネック。和え物やサラダもおいしいですが、おかゆに入れれば冷えを気にすることなくおいしくいただけるのでとってもおすすめです!

ていねいに下処理をすると菊花の食感がコリコリに。目で、舌で、菊を満喫しましょう!


目からくる頭痛に「菊花粥」

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生米からつくるので、炊いたご飯のストックがなくても大丈夫。じっくり火を入れるため、ふっくらおいしいおかゆになります。完成まで50分〜1時間ほどかかりますが、多くの時間は放置ができるのでそれほど手間はかかりません。

記事の後半では写真とともに詳しい作り方をご説明いたします!

【 材料 】(2人前)

 ▶︎ 生米   ・・・半合
 ▶︎ 水    ・・・700ml
 ▶︎ 和風だし ・・・小さじ1
 ▶︎ 菊花   ・・・お好みの量
 ▶︎ 塩    ・・・小さじ1/3

*「水+和風だし」の代わりに、お好みで「だし汁700ml」を入れてもOKです。

*ざっくりとした作り方は、おかゆを炊いて、下処理をした菊花を混ぜるだけ。インスタントのおかゆを使ったり、ごはんからのおかゆを使っても◎

*今回は「延命楽(別名:延命菊、もってのほか、もって菊、カキノモト)」という品種のピンク色の食用菊を使いましたが、黄色の食用菊でも同じ手順で作ることができます。

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【 レシピ 】

①厚手の鍋によく研いだ米、和風だし、水700mlを入れる。

②鍋を中火にかける。このときフタはしない。この間に菊花の下ごしらえ*をする。

③鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で弱火に30分かける。

④塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止める。
フタをして10分蒸らす。器に盛りつけたら完成!

*菊花の下ごしらえ
1. 別鍋にたっぷりのお湯(分量外)を沸かす。
2. 花の中央の部分を残して菊をばらす。
3. ふつふつと沸いている鍋に花びらを入れる。
 ※菊花の変色を防ぎたい場合は、大さじ1〜2の酢(分量外)を入れる。
4. もう一度お湯が沸いたら、10秒ほど泳がせ、ざるにあけて流水でしめる。

【 つくりかた (写真つき)】

ここからは写真とともに詳しい作り方を解説いたします!

①準備

レシピ01

水がにごらなくなるまで、お米(半合)をていねいに研ぎます
焦げ付きにくい厚手のお鍋に、生米、水700ml、和風だし(小さじ1)を入れます

お鍋はもちろん土鍋でもOKです!大きめのお鍋の方が吹きこぼれにくいので、十分な大きさのある土鍋をご用意ください。また、雪平鍋など薄手のものはどうしても焦げ付きやすくなるので、全体的に火加減を弱めにしてください。

②中火

レシピ02

用意ができたら、お鍋を中火にかけます。このときフタはしません
今回はIHで作りましたが、ガス火の場合、中火は炎の先端がちょうど鍋底につくくらいの強さです。

鍋の温度が上がるのを待つ間に、菊花の下ごしらえをします
菊花は生でも食べられるものなので、彩りとしていただくのなら生のままのせるだけでもOK。今回はていねいに下ゆでをして、菊の青臭さを取り、シャキシャキ食感を楽しもうと思います。

▶︎ 菊花の下ごしらえ

1. 別鍋にたっぷりのお湯(分量外)を沸かします。
2. 花の中央の部分を残して菊をばらします。

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3. ふつふつと沸いている鍋に花びらを入れます。

※菊花を鮮やかに仕上げたい場合は、大さじ1〜2の酢(分量外)を入れる。
( わたしはちゃんと用意をしていたのに、お酢を入れるのを忘れました… )

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4. もう一度お湯が沸いたら、10秒ほど泳がせ、ざるにあけて流水でしめます。

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ぎゅっと水気を切って完了です!

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( あちゃー…お酢を入れ忘れたせいで、きれいなピンク色が紫になってしまいました〜…… こうなってしまうよ、というダメな見本としてお役立てください… )

③弱火

レシピ03

さて、気を取り直しておかゆ作りに戻ります。

表面の白い泡がポコポコとし始めたら、おたまで混ぜます
鍋底に米粒が張りついているので、おたまではがすようにそ〜っとていねいに混ぜます。

吹きこぼれを防止するためにフタに菜箸をはさんだ状態で、30分間弱火にかけます

写真のようにお箸をはさんでおけば吹きこぼれることはないので、目を離して大丈夫です。忘れないようにタイマーをセットしておきましょう。

④仕上

レシピ04

30分弱火にかけたら、お塩(小さじ1/4〜1/3)を入れて全体を混ぜて、味をととのえます。

いろどり用に菊花を少量混ぜ込んで、火を止めます
全体の水分が均一になるようにゆっくり混ぜます。菊花を混ぜ込むタイミングはお好みで。今朝は蒸らしの前に混ぜ込んでみました。

さらに10分間、フタをして蒸らします
すでに食べられる状態ではありますが、しっかり蒸らし時間を確保することで、よりふっくらとしたおかゆに仕上がります。

蒸らしが完了したら、菊花と共に器に盛りつけて完成です!

あれっ、きれい!白いおかゆに菊花が映えますね〜!よかった!

ていねいに下ゆでをした菊花はコリコリとした食感で、青臭さはゼロ。ほんのり春菊のような苦味があって、それも含めて癒されました〜…。

そうそう、茹でた菊花は冷凍保存ができるそうです。よく水気を切り、平べったくラップに包めば1年ほどもつのだとか。ちらし寿司に乗せたり、和え物に使ったり。映えるだろうなあ。

現代人にこそぴったりな食用菊

食用菊には殺菌・解毒作用以外にもたくさんの効能があります。

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風邪の予防、むくみ解消、肩こり改善、デトックス作用、便秘解消、血行促進……ほんとうにたくさん!

中でも目に関係するトラブル(眼精疲労、充血、目の乾きなど)に対しての効果はピカイチだそうです。

個人的にありがたいのが「眼精疲労に伴う頭痛緩和」!パソコン作業が多いうえ、ぎゅ〜っと集中し続けてしまうことが多いので、目から頭がガンガン痛くなることが多々。積極的に菊花を取り入れたいな〜と思いました。

下処理さえしておけば、取り入れるのはカンタン。たとえば、サラダにのせるだけでもいい感じ!

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コリコリっとした食感がアクセントになって、おいし〜い!

ぜひ、お試しくださいね。


今日も長〜いレシピをご覧いただき、ありがとうございました。

明日もおいしいおかゆを作ります。ごちそうさまでした!


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