たけのこを茹でるときに、 ぬかの代わりに生米を使うとおかゆができると聞いて試してみたら、 あまりに素晴らしくておったまげた話 ※2021年4月12日追記あり
※2021年4月12日追記
たけのこに含まれるシュウ酸のリスク、調理法のシュウ酸リスクについてご指摘をいただきました。
まずはじめに、ほうれん草をはじめとするシュウ酸が多量に含まれる食材を避けるようにと指示を受けている方は、調理法を問わず、たけのこの摂取はお控えください。
今回の調理法につきまして自分自身が食べる上で問題がないと判断した大きな理由は、
1. 新鮮なたけのこを生で食べる料理が存在すること
2. シュウ酸が含まれている食材は多数存在するうえ、たけのこは大量摂取かつ常食をする食材ではないこと
3. 医師に「シュウ酸を含む食材を避けるように」と言われるような持病を持っていないこと
の三点です。
情報を集め、自分の身体の状態と相談し、自己判断をしたうえで、実際に試し、ご紹介をいたしました。決して「本で紹介されているから大丈夫」「NHKにも出演されている憧れの料理研究家の方が提唱されている調理法だから問題ないだろう」と判断したわけではございません。
身体の状態や、健康リスクの引き受け方は個々人によって大きく異なります。私の記事、ツイート等も情報のひとつとして、判断の材料としてお役立ていただけますと幸いです。
多くの方の目に触れるものであるにも関わらず、言葉足らずな点があったこと、大変申し訳ありませんでした。今後はより一層「考えた跡」が残るようなおかゆのレシピをご紹介したいと思っております。
2021年4月12日 鈴木かゆ
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たけのこ革命です。
どんな本でもサイトでも、たけのこの下ゆでといえば、米ぬかと唐辛子。
一度やったことがある方ならご存知かと思いますが、米ぬかがフタのように塞いで大変吹きこぼれやすいですし、ぬかでシンクはぐちゃぐちゃになるしで超大変。茹でたてのたけのこは確かにおいしいけれど「あ、今年はもうもういいかな〜…」と思うほど大変なんですよね〜……
が!
たけのこを茹でるときに、 ぬかの代わりに生米を使える。しかも、そのお米がおかゆになって、おいしく食べられる。(しかもしかも、超、超、超おいしい!)
……という夢のような話を聞いたことありますか?これ、本当なんです。
生米で下ゆで式との出会い
わたしの趣味のひとつに「おかゆ鑑賞」というものがあって、SNS上に投稿されるおかゆの数々をみては愛でる、というこの上なく平和な趣味なのですが、3月下旬からポツリポツリと不思議な投稿を目にするようになりました。
「お米を使ったたけのこ煮る方法試したらおかゆがめっちゃおいしい!」
「たけのこ粥ができました〜!たけのこを煮るときにできるものです」
「荻野恭子先生式の生米たけのこやってみた!たけのこもおいしい!」
……ど、ど、どういうこと?たけのこ粥?煮るときにできる?
と、混乱しつつも調べてみると、米ぬかの代わりにお米を使うたけのこの下ゆで方法は料理研究家の荻野恭子さんが紹介していらっしゃるものだと分かりました。
こちらの本の116ページ「たけのこごはん」にもチラッと登場しています。
あとは、キューピーのサイトにも。
鍋にたけのこ、米、水、塩を入れて中火にかけ、約1時間ゆでる。たけのこはとり出して洗う。ゆで汁はおかゆとしておいしく食べられる。
ーキューピー3分クッキング「若竹煮」より
たしかに書いてあります。
ゆで汁はおかゆとしておいしく食べられる。
え、ええ〜……本当に?
新鮮なたけのこはえぐみが少ないためおいしく食べられる、のだそう。ほ〜。鮮度。鮮度が重要なのですね。
やってみました!
本当はとれたてのたけのこで作るのが理想ですが、都市に暮らしている者は買うしかありません。
4月に入り、スーパーでもたけのこを見かける機会が増えてきました。でもちょっぴり元気がなさげ。
4月も中旬にさしかかるころ、近所の八百屋さんで「これは新鮮そう!」と思えるたけのこに出会いました。
「米ぬか、持って行きます〜?」「あ、いいえ、いらないです(うふふ)」と、意気揚々と購入!帰ってすぐにキッチンへGO!たけのこはすぐに、すぐに茹でるのが重要ですからね〜!
早速たけのこの皮をむき、
縦に切って、
2Lほどの水に、たけのこ、お米(1/2合)、塩(小さじ1)を入れて中火で1時間コトコト。
(……と、書いてあったのに、なぜか水を1Lで作ってしまいました。あちゃ〜…!)
30分ほど経ったころ、たけのこはだいぶ白味がかり、だんだんおかゆっぽさも出てきました。たけのこの甘い香りが立ちこめます。すごい、本当にできちゃうかも。
ついでにささっとアクもすくい取りました。たけのこってアクだらけなイメージだったのですが、思ったより出ないものですね。アクに見えてたのは米ぬかだったのかなあ。
やはり水の量が少なかったので注ぎ足して、と。笑
1時間たつと、すっかりおかゆです!たけのこもクタっとしてきました。
それではたけのこを取り出します〜!
水にさらしてアクを抜きます。
余熱が取れたら、水にひたしたまま保存容器へ。
ちょうど良いサイズの容器がなかったので、ジップロックに入れて、冷蔵庫へ。水をマメに交換すれば一週間はもつはず。
さてさて、たけのこと同じくらい大切なおかゆちゃんのご様子はと言いますと……できてます、できてます!たしかにおかゆです!
たけのこが退場したおかゆはまだ水気が多く感じたので、少し火にかけて煮詰めました。
5分くらい火にかけると、ちょうど良いとろみに。いよいよ、おかゆも完成です!
おかゆ、実食!
器に盛りつけて、ゆでたてのたけのこ、みつばを添えてみました。
じゃ〜〜〜〜ん!これぞ本物の、たけのこ粥。
あ、香りが違います。
一口食べて、びっくり……すごい、すごいたけのこの甘み……!
たけのこをトッピングしただけのおかゆとの違いがすごい。
お米の隅々までたけのこの旨味が詰まっています。
しかも、たけのこもえぐみはなく、甘い。おいしいです…!
あ〜〜……このたけのこ粥を超える、たけのこ粥は作れません〜…絶対無理。
このおかゆを味わうためだけに、たけのこを茹でたくなっちゃうくらいおいしいです。副産物のレベルじゃありません。
もちろんたけのこもおいしい
翌日、たけのこごはんを作ってみました。
目分量で作ってしまったのですが、お米1合あたり、醤油・酒・みりんを各大さじ1ずつ。1cm角に刻んだ油揚げも入れて、たけのこと一緒に炊きました。いつもより水は少なめで、おこげも作って。
これまた、なんじゃこりゃ〜〜〜というおいしさ。
食感も、香りもよく。
え、今までのやり方って何だったの?米ぬかとは?唐辛子とは?
頭のハテナは浮かんだままですが、ちゃ〜〜〜んとおいしくできていました……すごい。おったまげました。
まとめ
料理研究家の荻野恭子さんの生米を使ったたけのこの下ゆで。
皮をむいてから茹でることによるメリット
・お鍋のサイズが小さめでもOK
・たけのこの皮のゴミが軽い、手の汚れが最小限で済む
・茹でた後に「うわ、たけのこ、ちっちゃい!」とがっかりしないで済む
米ぬかを使わないことによるメリット
・ふきこぼれにくい、目を離せる
・後片付けが簡単
・臭うゴミが発生しない
総合的なメリット
・家にあるもので下ゆでができる
・味に遜色なく茹で上がる
・感動的なおいしさのたけのこ粥がおまけでついてくる
はい、二度と米ぬかと唐辛子のあのやり方で茹でることはないでしょう!笑
たけのこを春のうちに何度も茹でたくなるだなんて、こんなことあるんですね。
ぜひ、新鮮なたけのこをみつけたら、試してみてくださいね。
あまりの素晴らしさに、おったまげること間違いなしです。
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