オリジナリティへのごかい ①
●オリジナリティ
(考え方、行動の仕方などについて)世間なみでない独自の新しさ。また、独自の考え方や活動をしてゆく能力。独創性。
※精選版日本国語大辞典より
誰だって1度くらいは、「オリジナリティ」を求めたい。それは新鮮味があって、世間を拓き、称賛され、尊敬される素晴らしさを秘めている。その独自性に私達は、人間としての強さと魅力を感じて追い求める。クリエイターも、そうでない人も、オリジナリティに惹かれない人は、きっといない。
でも、オリジナリティが単なる独特な、他者とは一線を画すアイデアから生まれるものだというのは間違いだ。そしてもちろん、それは他者と同じものではけしてない。オリジナリティという言葉は巷に溢れていてなんだかすぐ近くにあるようでいて、そんなふうに遠い。つまりそれは誤解されている節がある。
なぜなら、それを実現するには注意しなければならないことが、少なくとも5つもあるからだ。そして大抵の場合、それを満たすことはちょっと努力がいる。あるいは意識的な働きが。
それでも、基本的なオリジナリティが発揮された時、それはそのうちの1つ以上を満たしている。さらに、純度100%のそれは5つ全てを満たすことだ。そのような5つの戒めとは、
1.原体験にこだわらない
2.直感を信じる
3.作家性の響きに惑わされない
4.自分が最初と思わない
5.それでも自分のために
これらのことである。
1つ目はオリジナリティと言うばかりに、自分の根本にある体験を大事にしすぎてしまうこと。
2つ目はオリジナリティへの過大評価により、長く長く考え込んでしまうこと。
3つ目はオリジナリティの看板の魅力に惑わされ、それを掲げることを目的としてしまうこと。
4つ目はオリジナリティを信じすぎて、それが誰もが持つ創造性であるのを失念すること。
5つ目は上記の戒めを気にし、あるいは諦め、オリジナリティとは誰のものかという考えを放棄すること。
それぞれ、こういった間違い、誤認、失念、みくびりを戒めるための5つだ。これらの「オリジナリティへの五戒」に関して、私達は、私達自身のオリジナリティを正しく発揮し、評価し、守るために、きちんと知っていかなければならない。
※このテーマに関する、ご意見・ご感想はなんなりとどうぞ
※各論は後日更新
原体験とオリジナリティ
https://note.com/kawausowright/n/n738763dedc3e
直感とオリジナリティ
作家性とオリジナリティ
最初のオリジナリティ
自分だけのオリジナリティ
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