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自分以外のクリエイティブは不完璧じゃないと

 完璧なクリエイティブは面白くも美しくも魅力的でも興味を惹かれもしないので、目指すべきではない。だって①「人は欠点を愛す」し②「分からないから知りたくなる」のだ。
 それは、①自分を脅かさないと思えるので。そして、②何かを把握しないままでいるのは危険だと本能が訴えかけるので。と本能が言っている。

 要するに、人間は純粋に生き物として、本能的に「完璧なクリエイティブを求めていない」。ということは「不完全な創作を欲しがっている」。どういうところにそれを感じるかは人それぞれかもしれないけど、大枠として、大体において、おおよそのところ、「完璧さを遠ざけたくなる」気持ちに嘘はない。例外も、多分ない。
 しかしもちろん、完璧なものを目指したくなる瞬間もある。矛盾だ。特に、自分が何かをなそうというときに、その気持ちは顔を出す。自分以外の完璧は忌避するのに、わがままに、私たちは自分自身の完璧だけは信奉するのだ。

 そういう意味でも、完璧なクリエイティブは求められない。クリエイティブは特別な自分だけの結晶だから、自分以外のものに関しては冒険がしたいのだ。完璧じゃないもので。冒険しがいのあるクリエイティブを、私たちは求めている。

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