ガチャガチャに落ち込んで、運命と。
高野に、何も上手くいかない気がすると正直に話したところ、連れて行かれたのは家電量販店だった。その広い1階フロアは、よく他の店でも見るようにたくさんの携帯電話やアクセサリーが売られていて、店員が呼び込みに目を光らせている。その投げかけられる声掛けをことごとく無視して、高野は俺をフロアの奥へと誘っていった。
正直、携帯電話を買い換える予定もないし、ケースも、保護シールも買い替えたばかりだ。何も言わずについてこいと言われたその背中は、俺と同い年とは思えないほど小柄で、だからこそ