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#仕事

主観でしか述べられていない為気が付きにくいが主人公もそれほど仕事ができるわけではないしタスクを処理できていない以上彼らと同じ穴の狢なのである

主観でしか述べられていない為気が付きにくいが主人公もそれほど仕事ができるわけではないしタスクを処理できていない以上彼らと同じ穴の狢なのである

 朝起きて思案を巡らすのは仕事についてである。
 少しばかり神経質なきらいがあるが別段生真面目な質というわけでもないのにどうして労働などについて頭を悩まさなければならないのかというと職場の人間が甚だ度し難いからである。奴らの想像を絶する破天荒業務に俺はいつも閉口しなければならず、それが今日も始まるとかと思うと、目が覚めた途端に嫌でも想像し苦悩してしまう。あぁ嫌だ嫌だと唾棄を催しながらボロのスーツに

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一杯の酒

 一月三日。
 年末年始も特に休み無く仕事をしようやく定休が回ってきたのでワンカップ片手に温い正月番組を眺める。
 知らないお笑い芸人が知らない芸を披露して気がつく世俗との乖離。そして思い出す昨年も同じ事を考えていたなという記憶。というよりここ十年くらいずっとそんな感じだ。いつの間にか聞かなくなったラララライだの当たり前だのラッスンゴレライだのとったフレーズはどこへ消えたのか。消耗品じゃないのだか

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