フォローしませんか?
シェア
6年半ほど前に、そのスーツを着た。ごく自然に。当たり前に。着た。 だから今回もなんの警戒心もなく手に取ってスカートに足を入れる。ごく自然に。当たり前に。 でも上げながら腰回りあたりで「あれっ。なんかちょっとキツイかも」と思った。 確かに6年半ほど前から2キロほど太った。 でも2キロだ。若い頃は2キロくらいの増減で体型はそんなに変わらなかったんだもの。 なのにホックが届くし閉じるけど、苦しい。これで座ったらもっとキツくて苦しくなるのか。 長時間座っていて、パアアー
ううーーん。胸からお腹の辺りがすごく重たい。なんだか呼吸がしづらい。頭も重たい。起き上がれない。 こたつの中で横になったらそのまま寝てしまった。 昼なのに。 2020年2月。 緊急事態宣言は出ていたし、息子の学校もお休みだったからそのまま休めた。 その2年ほど前から、更年期の症状はあった。 夜中に動悸で目が覚める。水分を摂るもまた翌日の夜中も。吐き気が伴うこともあった。 循環器科や婦人科に行き、更年期に突入したようだと知る。 元々身体が丈夫じゃなくて、
着る服装やアクセサリーについて考えるのが好きな私だけど、このご時世のせいで出かける場所は田舎にしても一層減り、オシャレにかけるお金は減った。 それでもこの春。 思い切った買い物をした。 上半身はまあまあ貧相なのに、下半身の太さにコンプレックスがあった。 「あった」。 つまり過去形。 じゃあもうコンプレックスじゃないのかと聞かれたら、コンプレックスというよりもう諦めた。50年もこの体型と付き合っていれば、受け入れるしかない。愛おしいとはいかなくても、「まあしょう
身体の中の不安があると、自分の日常について書く気持ちがしゅるるんとしぼんでしまった。 ほんの少しストックもあるけど、それを読み返す気持ちも起きなくて一週間近くが経ってしまった。身体の不安て、世界を灰色にしちゃうんだよな。頭がそれでいっぱいになってしまう。 まだ完全に不安がなくなっているわけじゃない。来週以降にならないとわからないことだらけだけど、今は一段落かな。周りの景色もようやく少し色づいて見えてきた。 今回、心配な辺りのどこが一番悪いのかわからなくて、あちこちの科の
「おばみが強い」だって! 若い人たちは言葉を勝手に活用させたり作ったりして、時々それに感心してしまう。面白いなあ。 「おばさんぽい雰囲気が強く出る」って意味なのよね。 今回は「言葉」についてではないのだけど。 ファッションについて検索するようなことがあると、あるいは通販で買い物などしたら、何となく自分のページに、ファッションについてのネット記事がちょくちょく載る期間がある。 その中に「若く見える」とか「こうするとおばさんぽい」とか「40~50代のファッション」
ふと、やるべきことがたまっているぞと気が付いた。 いや「やるべきこと」より、正確に言えば「後回しにしていること」だな。 前回、私にしては長いエッセイを書いて疲れた。 一生懸命書いた後って、頭の中や心がカッサカサにかわく感じがあるのだけど、長い文章を書かれる皆さん、よく切り換えられるなあ。私が慣れていないだけなのかな。そんな大力作のつもりはなくて、書いている時も書いた直後だって、「全然まだまだ書ける」と思うのに。なんだか疲れ果ててしばらく書く気が失せるよー。 以前は
1月が終わってしまう。 先週からメニエールがやってきていた。 いったいいつ休めばよかったのかと振り返っている。「このタイミング!」で休む時っていつなの。 昨年11月に新たに行った婦人科で、まあまあ合うんじゃないかと思う漢方薬と出会えた。それまでの倦怠感とか不眠とかがすこぶる良くなった。身体の調子が良くなると、心も調子良くなってくるもので、何でもできそうだわ私。てな気分にもなるものだ。 目標とかがんばるとか無縁な私も、2023年はあんなことやこんなことをしたいなあ~
少し白髪が出てきた5歳くらい年下の友人と話していると、気になってしまう。 10年ほど前。 私は白髪が目立たなかった当時だ。 びんの辺りや、表面の髪の毛めくるとそれなりにあった。でも耳にかけずに髪の毛をすとんとおろしていると、ほとんど目立たない。 「かせみちゃんは白髪どうする? そのままにしている人は重ねる年齢を受けいれてるんだって」と言う。 とっさに首をブンブン横に振ってしまった。「私は目立ってきたら、しばらくは染めて隠してたい」。 私は自然に年齢を重ねるこ
中学生や高校生のころ、観たい番組を録画するのに、ビデオをセットしなければならなかった。ネットでサブスクなんかもちろんない時代で、ブルーレイやDVDよりもっと前の「ビデオテープ」をがっちゃーんと機械に入れる。 そして録画ボタンを押す。 これを母に理解してもらえなかった。 「お母さんは機械が弱いから」と言う。 なんで。 これを入れて、録画ボタンを押すだけだって。と言っても「いやあ。それもちょっと」とか言って母は苦手な蛇でも見るようにしかめっ面をし、手の平をビデオに
最近では某CMで使われている「アルプスの少女ハイジ」だけど、あのアニメって若い人、ご存知なのかしら。 そう思って調べ始めたら何だかグッタリしてしまった。ああ。そりゃあ色々とあるわよね。 わかった上で伸び伸びと書きましょうね。 子供の頃に放送されていたので、その日の宿題も遊びも終えて、晩御飯を作る母を横にのんびり観たものだ。 子供だったし単純に、ハイジが山に帰りたがっているんだなあとか、クララが元気になると良いなあとか、ロッテンマイヤー先生怖いなあとか思ってい
87歳おばあちゃんがTwitterを楽しんでいるらしい話を聞いて、良いもんだなあとしみじみした。 溝井喜久子さんと言って、70代でツイートし始めたそうだ。 元々理系に強い方らしく、学校の先生もしていたそうだけど、それにしてもだ。 何かを始めるのに遅いことなんてない。なあーんてそういう言葉はちょっと違う気がする。別に彼女は「よーし挑戦だー!」って意気込んで始めたわけじゃないんじゃないかな。って思うくらいに、自分の好奇心にまかせてめっちゃ自分のペースで楽しんでいる。一
世の中、腕を使う動きの何と多くて、当たり前なことよ。 年齢重ねるともっとあちこち痛くなってできなくなる一方なのだろうか。少し気持ちがふさぎそうになるけれど、そうか高齢の方たちの不自由さはこんなところにもあるんだと少しは気持ちや大変さを知る。 ひとっとびに、そんな風になるんだと何となく思っていた。 何となく動かなくなるし、そういうものなんだろう。くらいに。 五十肩は確かにひとっとびだし、個人差があるけど、動かないのは痛みがあるからなのだ。少しずつ日々鍛えて動かして
流行りの物と関係なくファッションについて考えるのは好きだし、自分を狭めるような考えはできるだけ持たないようにしていた。 けど。 年々、何色を着たいのかわからなくなる。 40代半ば頃から。好みが迷走を始めた。 シックな色やシブい色は私の顔映りがどうも冴えない。それに最近は大人っぽさを超えてくる。華やかな色は年甲斐もないのだろうか。どんな服を着ようかな。 迷う気持ちを「これで良い」と言い聞かせる。 50歳になった昨年。 髪の毛に、生まれて初めてマニキュア以外の色
息子が大学生になり、一人暮らしを始め、帰省する度、そして一人暮らしに戻る度、少々戸惑う。生活リズムや自分の気持ちの向け方。いつも順応していくけれど、その変化には毎度、気持ちが揺れやすくなる。私自身についても五十肩はひどかったし、更年期症状は繰り返しあれもこれもやってくるしで、今の心境を母にじっくり話してみた。 更年期って、PMS(月経前症候群)がしょっちゅう来る感じ。いつ終わるかもわからないし、ありとあらゆる方法で攻めてこられる。身体の症状も辛いけど、精神的なものも負担