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疲れちゃうお年頃の私に、元気の色~【ひと色展】への参加~

 流行りの物と関係なくファッションについて考えるのは好きだし、自分を狭めるような考えはできるだけ持たないようにしていた。
 けど。
 年々、何色を着たいのかわからなくなる。
 40代半ば頃から。好みが迷走を始めた。
 シックな色やシブい色は私の顔映りがどうも冴えない。それに最近は大人っぽさを超えてくる。華やかな色は年甲斐もないのだろうか。どんな服を着ようかな。
 迷う気持ちを「これで良い」と言い聞かせる。

 50歳になった昨年。
 髪の毛に、生まれて初めてマニキュア以外の色を入れてみた。

 ほんの一筋の赤。目立たないけど、深い色のようで角度や日によってオレンジにもピンクにも見える。鏡を見るのが楽しみになった。

 明るい色を自分の一部にするのは気分が良いものだな。

 ここ数年は年齢によるもののようで体調が良くない。
 気持ちや考え方も以前とは違う。
 このご時世で、あちこち長時間オシャレして出づらい。

 でも元々たくさんの色が好きで、緑や青、紫や黄色、茶色、グレー、その中でも濃い薄いを楽しんでいた。

 さらに赤とは言い切れないピンクでもない、可憐ながらさくらんぼみたいな元気な赤色は、近年新しく手に入れた色。

 どうしてもちょっとオシャレしたい時。
 ワードローブを眺め、そんな色の服に手が伸びる。


 着るとぽわぁんと気持ちが軽くなる。

 ボトムスに、上着に、何色を合わせよう。こんな色には、引き締まった色を組み合わせたいな。ピアスは何色にしよう。カバンは。靴は。

 鏡の中の華やかな色を見ながら決めている自分の、明るい表情にも気づく。

 可愛いのに落ち着いていて大人っぽく感じる不思議な色。この年齢だから甘くなり過ぎないのかな。

 年齢を経るほどに、ファッションへの欲求を引っかかることなく楽しみたい。少女のような大人のような、可憐なこの色も。
 「キナクリドンスカーレット」で、私は自分の気持ちを元気づけるんだ~。



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 フォローしているnoterさんたちの参加から、イシノアサミさんの企画を知りました。「はじめましての方も大歓迎」とのこと。
 色を感じるのは大好きなので面白そうと思いながらも日が経ってしまい、ギリギリになりましたが参加させていただきました! 完全に「はじめまして」で、こういう内容で良いのかしら。ちょっぴり不安もありつつ。


#エッセイ #ひと色展 #ファッション #アラフィフ #更年期  

読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。