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住みたい街ランキング

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住みたい街ランキングの資格と死角/「道をゆずる」

住みたい街ランキングの資格と死角/「道をゆずる」

住みたい街ランキングが市民権を得て久しい。
賛否両論ある住みたい街ランキングだが、やはり上位に選ばれた街を歩いていると快適だ。
意識して歩いていると発見がある。
ランキング上位に選ばれている街には共通項があった。

それは「人々が道を譲ったことに気付いてくれる」ということだ。

千紫万紅  街ランキング

先ほど「住みたい街ランキング」と連呼したが、黒幕の匙加減によって主宰企業によってさまざまな呼

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GETWILDが似合う街ランキング  関西版

GETWILDが似合う街ランキング 関西版

住みたい街ランキングが濫立している。
ランキングが資本の尖兵と化し、我々の生活圏を規定しているのだ。
そして何より、
住みたい街ランキングに選ばれた住民は嬉しいが、
選ばれなかった街の住民はひもじい思いをしてしまう。

関西では「西宮北口」の住民が喝采をあげ、土地もあげあげ、
その他の「実力派の街」の住民は忸怩たる思いでSUUMOの看板を睨みつけるばかり。

住みたい街ランキングには日本人を分断し

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インバウンド疲れに「カフェ・ベローチェ烏丸店」

インバウンド疲れに「カフェ・ベローチェ烏丸店」

幕末、名うての剣客たちが血潮を滾らせた京の都。
今ではインバウンドが口角泡を激らせている…

京都は今日いまこの時もインバウンドでごった返している。
中でも新京極界隈はもはやインバウンドしかいないといったあり様だ。

価値観の差異が至るところで見えない火花を散らし、現地日本人のインバウンド疲れは深刻である。
そんな時、頼りになるのが安定性の汎用カフェたる「カフェ・ベローチェ」なのだ。

高校生から

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くずはモール/京阪のヤバい大型ショッピングモール

くずはモール/京阪のヤバい大型ショッピングモール

くずはモールは大阪府枚方市にそびえる大型ショッピングモール。
京阪電車・樟葉駅から徒歩1分という好立地。
いわゆる駅直結型のショッピングモールだ。

あのショッピングモールの始祖たる「つかしん」の蹉跌からしっかり学んでいる。

鉄道2社2路線3駅という好条件にも関わらず、徒歩距離があまりに遠く険しく、「つかしん」は創業以来40年間オールタイム、ヤバい状況で闘っている。
そんな「つかしん」を他山の石

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枚方モール/いきなりヤバいショッピングモール?

枚方モール/いきなりヤバいショッピングモール?

2024年09月06日に満を持してオープンした「ひらかたモール」。
京阪電車枚方駅直結の中規模モールです。
京阪グループ肝入りで新進気鋭のショッピングモールとなれば俄然期待は昂るというもの。

だがどうにも評判が芳しくない。

口さがないネットレビューなどによれば「昭和の建物を平成のセンスでリフォームした・・・」といった塩梅で形容されています。

しかしながら、聞くと見るでは大違いといったもの。

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珍竜軒/絶対に迷えないラーメン屋/阪急摂津市駅

珍竜軒/絶対に迷えないラーメン屋/阪急摂津市駅

何かと世知辛い世の中だ。
現代人は常に疲れ果てている。

あにはからんや、
歳40にもなると、目のかすみなど諸症状すらも襲いかかってくる、と聞く。

そんな時、駆け込んだラーメン屋にて煩雑なメニュー表に複雑な価格設定が掛け算されると、すなわちそれはプライスハラスメントである。

駆け込み寺のはずがそこには伏魔殿が広がっている。

21世紀日本では、もはやラーメン屋すらも心に潤いを与えてはくれないの

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新関西将棋会館オープン!「高槻」ってこんなとこ!

新関西将棋会館オープン!「高槻」ってこんなとこ!

12月03日にグランドオープンが決まった新関西将棋会館。
カウントダウンが時々刻々と進む中で、その移転地である「高槻」に対する関心が俄然昂っている。

高槻といえば田舎。

筆者のイメージは少なくともそうだった。

自然が肩で風を切って歩いている。
そんな町。
街ではなく町。
しかも村に限りなく近接していく町。

「おめえはいつまで経っても垢抜けねえなあ🥴」と阪急電車の特急が仕方なしに止まってい

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ドキドキする駅ランキング【阪急阪神沿線版】

ドキドキする駅ランキング【阪急阪神沿線版】

住みたい街ランキングはどうにも人を傷つける。
「言葉は世界を文節化する」と言ったもので、
ランキングに選ばれなかった街の人々はやるせない想いになってしまう。

筆者の街も一応選ばれてはいる。
だが順位はつねに底辺で寸評すらつかないありさまだ。
やはり自分の街が低い評価を受けているのは辛い。

「みんなが住みたくない街にワタシは住んでいるのだ」と思わされることのなんと辛いことか。

住みたい街ランキ

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阪急電車の準急がスキ/片道19分、中途半端の奇跡

阪急電車の準急がスキ/片道19分、中途半端の奇跡

(1415文字)
関西の私鉄といえば阪急電車。
あずき色の車体と深緑のシートは落ち着きの最寄駅。
深い包容力で老若男女に愛される「愛テツ」だ。

西宮北口への忖度という千慮の一失

阪急電鉄は中津駅を枢軸駅として、神戸・大阪・京都という3大都市の有機的結合を担うガチガチの大動脈である。
なにかと世知辛い世の中だが、どこかユルいあずき色の車体は15分ぐらい遅刻しても許せてしまう。
深緑のシートは少し

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住みたいショッピングモールランキング【特大号】

住みたいショッピングモールランキング【特大号】

もはや我々にとって大型ショッピングモールは欠かせない存在になった。
夢の島たる「イオン」を筆頭に「ららぽーと」や「キューズモール」など大型ショッピングブランドは百家争鳴で凌ぎを削っている。

1日中そこにいても飽きない。
1日がそこで完結する。
家に帰らなくてよければ完全無双の生活。

それが大型ショッピングモールのレゾンデートル。

通うから、ショッピングモールに住む時代へのパラダイムシフトは限

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大阪梅田で暮らす/「トシチカ」生活の舞台裏

大阪梅田で暮らす/「トシチカ」生活の舞台裏

大阪梅田の再開発にこれまでと異なるベクトルがかかっている。
従来、大阪梅田といえば働く街だった。
ところが、今般の再開発では大阪梅田を住む街としても再開発しているのだ。

果たして大阪梅田で住む暮らしというのはどんなものなのだろうか。

なぜ淀屋橋方面に地下街が広がらないのか?

いきなりマニアックな問題提示で申し訳ない。
だが、これは非常に重要なことだと思うのだ。

大阪梅田の地下街はのっぴきな

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