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3月23日 読書会報告

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

2024年3月23日の夜に開催した、東京読書倶楽部の読書会の報告です!

この日は新規の方が3名、リピーターが4名の合計8名でお酒を飲みながら読書会、その名もBOOK & BOOZE!

最近12名の満席が多かったのもあって、何だかんだ8名くらいのほうが1冊に対して深い話ができるなと、しみじみ思う。

前半就職活動やら作業の効率化など真面目な話をしつつ、後半からはほのぼの系のエッセイや心潤す漫画で盛り上がる。しばしのご歓談も読書に関する話題しか出ない我々読書好きなり。

紹介して頂いた本

読書会終了後に撮影
美味しいご飯と共に

ジョン・グリシャム「A Time to Kill(評決のとき)」Dell

アメリカ ミシシッピ州のとある町で起きた事件。黒人家族の娘さんが白人警察に性的暴行を受けた後に、父親が裁判の前に警察官をマシンガンで蜂の巣にしてしまうところから物語は始まる。

主人公である弁護士は、黒人の父親を無罪にするべく「発砲当時は精神的に気が狂っていた」という主張で裁判に挑む。現実問題でもよくあるケースかも知れないが、それで事件を正当化するのってどうかと思った。

時系列的に、普通に裁判が行われていたら黒人家族側が勝ったはずだけれども、ただ時代背景や土着文化なども影響するだろうから、一概には結論は出せないのよね。これは洋書だけど、映画もやっているよ。

ジェリー・Z・ミュラー 「測りすぎ―なぜパフォーマンス評価は失敗するのか?」みすず書房

近年はKPI(重要業績評価指標)やKGI(最終目標達成指標)など、様々なものが数値化されている。だけど、仕事には数値化できない要素(ホスピタリティなど)が存在することと、数値化に寄る弊害を危惧している。

仕事を測れるものでしか評価しなくなると、どんどん人は保守的になり、挑戦することを恐れるようになる。場合によっては、数字の「改ざん」に至る危険性も挙げられている。

カスタマーセンターに務める紹介者さんが、最近の会社の方針に対して思わず一石を投じるに至った本だという。

網野善彦「『日本』をめぐって」講談社

歴史学者として名高い網野善彦さんと、数名の論客との対談をまとめたもの。日本は単一民族と言われているけれども、西と東では方言の違いもある。他の国と比べて発達段階が全く異なる可能性も示唆。

劉慈欣「三体」早川書房

宇宙に地球が身バレして、その対抗のために地球が一丸となるって感じのハードSF。何と言うか、規模感が大きすぎて、自分の悩みが小さく感じるらしいです。

カルロ・ゼン「幼女戦記」KADOKAWA

おっさんが転生して、第一次世界大戦時の金髪・碧眼の幼女になって軍の指揮を取る。セリフが刺さる場面もあるし、結構戦略・戦術系の本としても面白かったよ。

吉本ばなな「TSUGUMI(つぐみ)」中央公論新社

幼少期から甘やかされてきた つぐみ は、始めは性格の悪い女で、個人的にはおそらく嫌いになるタイプだと思っていた。だけど、読んでいる内に、何か目が離せなくなっていく。

この印象は、最近話題の「成瀬は天下を取りにいく」の主人公に近しいものを感じる。窮屈な中で生活してきたからこその鬱屈さや、一瞬一瞬を全力で生きている姿勢。それがまた推せるなって。

紹介者曰く、そんな本が自分が生まれる前から出版されていた(初版 1989年)のかと思うと、なんか感慨深い。

麻生みこと「路地恋花」講談社

京都は職人さん向けの長屋にて繰り広げられる恋の物語。全4巻。心がキュンとなる物語ばかりで良いのよね。

さくらももこ「もものかんづめ」集英社

紹介者曰く、さくらももこさんは「大したことない出来事をスペクタクルに描く天才」だと思っている。何で水虫を治すために軟膏を塗るだけなのに、こうも面白おかしく書けるのだろうか。

その上、難しい言葉を一つも使わないのも良き。同じ話にしても、面白くもつまらなくも話すことができるからこそ、さくらももこさんのように言葉を紡いでいきたい。

ヤマザキマリ「たちどまって考える」中央公論新社

「テルマエ・ロマエ」の作家であるヤマザキマリさんのエッセイ。コロナ禍において考えたことや、漫画が映画化した際の心境などを描く。

ここ最近話題に上がっている、映像化を巡るトラブルや原作者の意向に関すること。「テルマエ・ロマエ」の映像化の依頼料は100万円程度だったらしいが、その価値って何なんだろうね。

2024年3月・4月の読書会スケジュール

3月30日(土) 14:00~17:00
散策×読書会 → 満員御礼!!!

4月13日(土) 10:00~12:00
朝活×読書会 → 満員御礼!!!
4月20日(土) 14:00~17:00
散策×読書会
4月27日(土) 19:00~22:00
飲み有り読書会 BOOK&BOOZE!

ご興味ありましたら、コメントやPeatixにて是非お待ちしております。

皆様とお話しできるのを、心よりお待ちしております。

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