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ビジネス書は役に立っただろうか

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

先日の読書会にて、川口さんってビジネス書とか読むんですかと聞かれた。

最近は小説ばかりだけど、読まないことはないよと答えたところ、さらに何か役に立ったことはありますかと聞かれた。

結論、読んだからこそ、今の仕事観や人生観を作り上げたとは思うけれども、即効性のある実用的な技術を得たかと問われたら、あまりない気がする。

後者はただ単純に、書いてあることを実際にやらないという、本を読んでもアウトプットしなかったからというのもある。

第一、読んだ内容を試そうという機会がない。コミュニケーションの本とか読んでも、そもそも人に会わないし、わざわざ実践しようという気にもならない。

だからだろうか。個人的にはカーネギーは「人を動かす」よりも「道は開ける」の方が好き。だって「人を動かす」気がないもの。

結局、本を読むだけで行動が変わらなければ、何も変わらないのも事実。金持ちになりたいならば、金持ちと同じ行動や思考を真似するのが最短ルートではある。

一時期はそういう、いかにも「自力で稼ぐぞ!」「億り人になるぞ!」って感じの本を読んでいたけれども、最近はめっきりである。そんな熱量を持って仕事はできない。

それこそ逆に、クルベウの「大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした」やハ・ワンの「あやうく一生懸命生きるところだった」の方が印象に残っている。

米澤穂信さんの「氷菓」の主人公 折木奉太郎の言葉を借りれば、

やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に、だ

米澤穂信「氷菓」KADOKAWA (2001)より抜粋

だが、今でさえビジネス書は役に立ったかと疑問に思うことはあっても、色々試してみたからこそ、今の仕事をしているのも事実。

困ったことに、今はWebライターとして働いていて、困ったことがない。

まだまだライターとして働いていて1年ほどしか経っておらず、多少成果は上げられているとは言え、まだまだ至らないことばかりである。

それでも、昔に比べたら確実成長しているし、リライト作業も苦手ではなくなった。

「好き」なことを仕事にしているためか、何をしても成長を実感しているし、無駄なことなんて何もないんだと思える。

だが、もし、座興や笑い話ですまないなにかに取り憑かれ、時間も労力も関係なく思うことができたなら……。それはもっと楽しいことなのではないだろうか。それはエネルギー効率を悪化させてでも手にする価値のあることなのではないだろうか。

米澤穂信「氷菓」KADOKAWA (2001)より抜粋

私の場合、ビジネス書や自己啓発系の本を読んできたからこそ、ある種の遠回りをしてきたからこそ、今の仕事に就いている。

自力で稼ぐ仕事は向いていなかったし、かといって、毎日同じような仕事ばかりの事務職にも耐えられなかった。

でもそれも、自己啓発系の本を読んで実際にやってみようと、行動に動き出せたからだ。例えそれが、当初の想定からして上手くいかなかったとしてもだ。

そう思うと、今となっては、やっぱりビジネス書や自己啓発本というのは、私の人生の役に立ったと言える。

ある意味、自己投資は成功だったのかな?回収している感覚はあんまりないけど。それではまた次回!

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