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【挫折編】アイデアの価格、アクションの価格。娘から学んだアイデアの意味。当時、人生二毛作目の8歳。

黒船と言われたiPhone上陸後、ケータイの商品企画を担当していた僕は断崖絶壁に追い込まれて、起死回生のために越境と共創で新しい価値創造に取り組み始めました。多様性あるメンバーが集まってワールドカフェやフューチャーセッションでアイデアを出し合い、アクションして実現する共創のプロセスに惹き込まれる一方で、新しい価値創造を目的としていたため、過剰にアクションにこだわる僕がいました。

ワークショップ温泉

多様なメンバーが集まり、模造紙を囲んで対話することでアイデアをつなぎ合わせていくワールドカフェやフューチャーセッションなどのワークショップ。自分の意見を伝え、他者の違う視点の意見に触れながら色々なアイデアが模造紙上に可視化されていく様子はとても刺激的で夢中になります。多様性を尊重する場なので、誰もが自分を受け止めてくれて安心して意見を伝えることができる心地よい場です。そのため、アイデアをアクションして実現することに意味があるのに、ワークショップという心地よい温泉だけ楽しんで職場や地域などの現場で何もアクションしないという人も多くいます。失礼な表現をするならば、ワークショップ温泉だけ楽しむという現実逃避。

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アイデアの価格とアクションの価格

とある記事によると超イケてるアイデアとイマイチなアクションの価値の差は50倍。超イケてるアイデア($20)よりも、イマイチなアクション($1,000)の方が断然価値があるということ。

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アイデアもアクションの結果の一つ

2013年9月に開校したソーシャル系大学「こすぎの大学」。自分の住む街で学び合うことで、街の魅力を再発見し、新しい価値を創出して、次代の人材育成を目指しています。

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開校から1年、ワールドカフェ形式で参加者と共に多くのアイデアが生まれていることもあり、アクションに繋げることを目指し始めた頃の話。こすぎの大学を一緒に企画運営している仲間との懇親会でアクションに繋げていきたい旨を伝えていたのですが、懇親会の帰りに娘からドキッとする発言がありました。「パパ、アイデアが生まれるということは、その人の心の中ですでにアクションした結果なんだよ。アイデアを実現できたら二度美味しいということ。だから、アイデアも大切なんだよ」。この時、娘は小学3年生。アクションに繋がらないアイデアには価値がないということを力説していた僕に違和感を抱いて、娘は僕に伝えてくれたのだと思います。

アイデアの価格、アクションの価格。娘から学んだアイデアの意味を通じての学び

アイデアの先にアクションがあるにも関わらず、アクションだけに着目してしまってアクションの源泉であるアイデアを軽視してしまったことを深く反省。そして、誰かのアイデアを誰かがアクションして実現するのが共創の醍醐味なのだから、アクションは大切だけど全員がアクションする必要はない

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岡本克彦(オカポン)
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