マガジンのカバー画像

日本酒の新サービスブランドを発表するまで

4
運営しているクリエイター

記事一覧

#日本酒の新サービスブランドを発表するまでvol.2|お酒を小口配送できるようになると、世界はどう変わるのか?

#日本酒の新サービスブランドを発表するまでvol.2|お酒を小口配送できるようになると、世界はどう変わるのか?

アイディーテンジャパンが運営する「Japanpage:Sake」は、日本酒や焼酎といった日本産のお酒を、小口空輸配送によって届けるECサービスです。国内だけでなく、海外100カ国以上*からの注文を受け付けています。

*Japanpage:Sakeでは、購入目的 / 商品 / 本数 / 仕向国の輸入制度などによって配送方法を使い分けています。海外100カ国以上への配送は、純米のお酒をEMSで個人利

もっとみる
#日本酒の新サービスブランドを発表するまで - 越境EC決済価格は日本円で統一

#日本酒の新サービスブランドを発表するまで - 越境EC決済価格は日本円で統一

世界市場を見据え、世界一律の商品価格(販売価格ではない)をすると決めたとき、次に考えるべきは「表示価格」「販売価格」「決済レート」といった決済に関わる決めごとでした。

決済レートは変動する現在、1ドル130円を超え20年ぶりの円安水準を更新しています。輸入品だと1ドル100円のとき10万円で購入できたものが、今は13万円もかかってしまいます。輸入品を購入する日本側は大変な状況ですが、日本のものを

もっとみる
#日本酒の新サービスブランドを発表するまで - 世界一律の商品価格

#日本酒の新サービスブランドを発表するまで - 世界一律の商品価格

日本酒の新サービスを開始するにあたり、1つの仮説を立てました。それは「世界一律の商品価格にすること」です。

なぜか?
2つの理由からです。

世界一律の商品価格を目指した理由売る側の理由として、国ごとに販売価格を変更することはとても手間です。販売数量に合わせた値引き、販売する国までの配送料金や税金を、毎回、販売ごとに算出するのはとても大変です。

「手間=経費」です。経費は購入者に負担をかけてし

もっとみる
#日本酒の新サービスブランドを発表するまで - マーケットリサーチ

#日本酒の新サービスブランドを発表するまで - マーケットリサーチ

次回は「お酒を小口配送できるようになると、世界はどう変わるのか?」のテーマを予定していましたが、その前に、自身の中で整理したいことをまとめます。

何か新しいことを始めるときに着手することは、マーケットリサーチです。

私がオランダ留学から帰国後に就職し、最初に就いた仕事は海外マーケットリサーチ業務でした。1996年ごろ、アジア危機の影響を受けて、日本企業は新たな海外進出先の発掘を求められました。

もっとみる