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和噺2022年12月

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2022年12月の過去ログです。
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記事一覧

関係ないことを、関係ないと思うように

 年末ですね。年末だとか年始だからといって、特別なことが何も無いのですが。社会と距離があ…

加藤和
1年前
17

芋虫と蝶々は、子供と大人ではない

 「子供」と「大人」というのも、文化の一つであり、ただそう名づけているだけのものなのです…

加藤和
1年前
6

頭で考えてもしょうがない、ということ

 元気になるためには、寝て、食べて、休んで、暖かくして、まぁそんなことしていたら大抵は元…

加藤和
1年前
15

どんな人を選びたいかで、投票システムが変わる

 僕の毎度の主張は、人間は100人ぐらいの集団が基本単位として設計されているから、それを…

加藤和
1年前
8

愛が生まれた日

 人間の出産適齢年齢というのは、十代半ばから始まって、妊娠出産して授乳期間は妊娠しないと…

加藤和
1年前
15

なぜ学校に行かなくてはならないのか

 昨日、教育のコストについて書きましたが。教育というのは本来、その受益者が供給するもので…

加藤和
1年前
14

クリスマスと、持続可能な諸々のこと

 クリスマスですね。事の起こりを紐解くと、おそらく、昔から冬至を祝う祭りはあったわけで。北半球では冬至から日が長くなり始めますから、最も重要な祭日になるのは不思議では無い。で、キリスト教の聖ニコラウスと結びついて、クリスマスとサンタクロースの原型になっていったんだと思いますが。それがアメリカのマーケティングで赤い服を着たサンタクロースになって、日本に入ってきた時に変形して、カップルでの祝い事となって、そこから非婚化も相まって逆説的なクリぼっち、ということですが。  そう思う

スタッドレスが必要ですか? という質問から思うこと

 雪が降って寒いですね。うちの周りは、まぁいつも通り普通に降ったなという程度のものでした…

加藤和
1年前
17

生産性に囚われる

 ヨーロッパで産業革命が起こったのは、生産性を向上させることで、私有財産を持つことができ…

加藤和
1年前
30

Mー1を見て場末の寄席を思い出す

 世間の話題に乗っかって、Mー1の話でも。毎年、見たり見なかったりですが、今年は久々にま…

加藤和
1年前
15

我々自身の幸福な家畜化へ向けて

 豚はイノシシを家畜化した動物でして。何千年と(ひょっとしたらそれ以上)かけて、大人しい…

加藤和
1年前
26

蜃気楼のような「理想の教育」

 先日の、木材と人材の話が気に入ったので、蛇足を続けてトカゲにします。本来、自然物である…

加藤和
1年前
22

デジタル発展の先に何かあるのか

 今後、デジタル技術がどんどん進化していき、世界をデジタル化できたとしても、問題は、それ…

加藤和
1年前
14

教育は「人」を「人材」にする。曲がった木を製材して木材にするように。

 何事においても、深く突き詰めようとすれば、範囲は浅くならざるを得ない。で、人間関係にも言えて、深く知ろうと思えば人数は少なくなる。僕は共同体の限界人数が150人ぐらい、いわゆるダンバー数の150だと思っているのですが、それは、人間が信頼しあえる程度に深く知れる人の限界が、人の平均能力でそのぐらいだ、ということです。もちろん、浅く知るというのであれば、もっと人数は増えます。ホテルのドアマンが何千人の顔と名前を覚えているとか、Facebookの友達が何百人いるとかも、関係が浅い