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#短編小説
特殊殲滅官『お肉仮面』#第二回お肉仮面文芸祭
"PULP" FICTION -- TAKE 1, ACTION!!
🥩🥩🥩
2021年。
感染症の猛威から息を吹き返したように光り輝く都会。仕事に追われる光であれ、仕事から逃れる光であれ、一様にキラキラと贅沢感を演出している。
デートにピッタリな夜景をバックに、2人の男が話していた。1人は、黒ジャケットを身に纏い、下にはきっちりスーツを着る堅物の男。煙草を蒸かす彼は、国家と繋がり
その日ぼくは、防犯ブザーを鳴らしました #第二回お肉仮面文芸祭
御巫山戯と真面目との違いは、視点と切り取り方の違いに過ぎない――芸術家は真面目な顔をしてそう言った。
🥩🥩🥩
「キミ。聴きたいことがあるんだ」
ぼくは、背負ったランドセルに付いている防犯ブザーに手が伸びた。
そりゃそうだよ。
だって、気持ち悪い顔の男が、いつも遊んでる遊具に座って、ぼくを見つめてくるんだもの。学級通信によく書いてあった「フシンシャ」ってやつだ。朧げにしか覚えてない