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刀箱師の日本刀ブログ 中村圭佑
2024年10月3日 22:52
②はこちら和鏡をそのまま鐔に仕立て直した鏡師鐔について、本日トーハクに行ってきて和鏡を見てきたのですが、鏡師鐔の元になっている和鏡の製作時代のヒントが得られたのでまとめておこうと思います。それが以下の和鏡。二羽の鶴と亀が描かれています。素材はなんとなく同じ白銅にも見えます。耳の立ち上がりの高さがこちらの和鏡はかなり高く1㎝程あるように見えますが、それよりも目を引いたのは解説にある一
2024年1月31日 23:40
少し前に購入してみた古正阿弥鐔。室町時代頃の作と見られており、この時代は応仁鐔や平安城象嵌鐔など装飾性に富んだ鐔が製作されている、と見られている。尚、室町時代から江戸後期まで埋忠派と並び長く繁栄した正阿弥派。室町~桃山の物は古正阿弥と呼ばれている。江戸期以降は全国各地に移り住み、京正阿弥、伊予正阿弥、阿波正阿弥、会津正阿弥、秋田正阿弥、庄内正阿弥、などなど派生。葵の葉もしくは河骨葉か
2023年12月19日 16:02
室町時代ごろと思われる比較的小振りな山銅地の鐔。小物の入れ物と家紋が高彫されたような意匠をしている。大きさは横59.4×縦59.9×切羽台厚3.3、耳厚3.7mm。櫃穴は山形と角形をしており、古い形状の櫃孔である事が分かる。
2023年8月29日 23:23
室町から桃山時代にかけての打刀拵に付けられたと思われる鐔を手にした。古金工鐔とすべきか悩むところでもあるが、恐らくその極めが付くだろうと思いそう題した。
2023年7月31日 21:52
古美濃にも作域が似たような大変薄造りの目貫があり、蝦夷目貫などと呼ばれる。南北朝期の大太刀に付いていたものも多いからか得てして大きめ。元々は山銅に鍍金することで金ピカであったはずであるが、経年と共に表面が擦れ、返ってそれが1つの味わいとなっている。四分一地で蝦夷目貫の鑑定の付いたものや、金銅地のものも見た事があるので、山銅と四分一(朧銀)、金銅の3つあるのかもしれない。尚、四分一が刀装具で現
2023年2月4日 22:32
最近櫃孔の形が古い形態を示している物に興味が出ており、また面白そうなものを見つけたので手にしてみた。今回はこちらの鐔について詳しく見てみることにする。
2023年1月26日 11:02
古銅製の獅子の置物を買いました。室町時代頃の大香炉の蓋の掴みと思われるものだそうで。どこか愛嬌があって可愛らしく机の上に置いておくには良いかなと感じたのと、当時の鐔の素材と共通項が見られないかと思い手元へ。縦5㎝、横3.5㎝、高さ5㎝程度。ずっしりと重い。大香炉をネットで検索してみると似たようなものをヤフオクで発見。きっとこのような感じで蓋の上部に付いていたのかもしれません。因みに