解いてみた【千葉県立中学入試】21一次:1-2 (1)ひっ算を避ける/具体化力の向上を支援するには?
■noteに書く意味合い、目標
ここを参照!
これは、柏の葉にすむ保育園児の父が、
中学入試について早すぎる研究を開始し、子育てに生かすための記事。
書いていく答えは個人的な解答で、参考まで。
■1-2は、算数や理科っぽい問題のテイスト。
はじめて解いていきますが、1-1と比べてこんな違いに気づきました。
どちらも、何を聞かれているのかしっかり把握する力が重要で、
問題の読解が重要っぽいです。
どうやら、複雑な計算ができるからすごいとか、そういうことではないようです。
■問題文のストーリー
何か小さい生き物の長さを知るために、顕微鏡を使っているようです。
しかし、接眼レンズのながさのめもりが、なじみ深いmm単位ではないためにせっかく目に見えても、長さがわからない・・と困っているようです。
そこで、長さのわかっているもの(スライドガラス)を同じ目に見えるエリアにいれることで、長さを計算しているようです。
■1.(1)①ア:0.01mm
聞かれていること:
スライドガラスの1めもりは何mm?
知るか!ってあきらめないで!
どうやらこの検査、知識じゃなくて考え方を聞いているっぽい。
文章にヒントがあるはずです。
答えるまでの思考ステップ
1.スライドガラスのめもりのことが書いてあるところを探す
先生が、こんなこと言ってます。
「長さ1mmを100等分しためもりがついたスライドガラス・・・」
2.イメージしてみる。
実際に絵にかいてもいい。練習すると、
そのうち書かなくても頭に浮かぶようになると思う。
こんな感じですね。
1mmを100等分していることから、
計算式は、1mm÷100。
0.01mmがこたえ。
■2.(1)①イ:0.4mm
聞かれていること:スライドガラスと接眼レンズのめもりのそろった2か所の長さは何mm?
答えるまでの思考ステップ
1.どこのことを聞いているか確認
直前の文章「そろった2か所の間の長さ」ときているので、
図2をみてみましょう。
ここですね。
2.何を計算すべきか考えよう。
知りたいのは、両側のめもりのそろった部分の間の距離。
図を見ると、1めもりの長さと、めもりの数がわかれば、計算できそうですね。
スライドガラスのめもりの数は、40個分です。数えてもいいし、直前にまいさんがわざわざいってくれています。文章はヒントになりますね。
スライドガラス1めもり分のながさは、さっき0.01mmと計算しましたね。前の問題が、活かされています。
この入試問題、こうやって前の問題がつながっていることが多いですね。謎解きゲームのようです。
3.計算してみよう
計算式は、1めもりの長さ(0.01mm)×めもりの数(40個)
よって、答えは、0.4mmとなります。
■3.② 1:0.016mm
聞かれていること:2つありますね。
1:接眼レンズの1めもりが示す長さ(少数)
2:図3でみえた生き物の長さ(少数)
答えるまでの思考ステップ(1)
1.まず、接眼レンズの1めもりが示す長さはどこか確認しよう。
さっきの絵を使います。
ここですね。
2.いまわかっている長さを入れてみよう。
3.計算式を考えてみる。
接眼レンズ1めもりの長さは、スライドガラスの長さを使って求められそうです。
めもりがそろっている間の距離は、0.4mm。その間に、接眼レンズのめもりは25個でしたね。
なので、計算式は、0.4mmm÷25個。
こたえは、0.016mmですね。
■補足1.無理やりひっ算するよりは楽な方法を考えてみる。
0.4÷25はひっ算で問題なくできるんですが、
計算ミスするのは怖いですよね。
そこで父は、このように計算していました。
これはこれで計算量が増えるので、
ミスに気を付けていかないといけないですが、計算は、らくちんです。
息子へ。ケアレスミスしないように計算するのが一番だけど、
できるだけ簡単な計算方法をえらべるよう一緒に計算を解いていこう。
■4.② 2:0.192mm
次は、こっちを考えましょう。
"2:図3でみえた生き物の長さ(少数)"
答えるまでの思考ステップ
1.図3を見てみよう
ここを聞かれていますね。
2.計算方法を考えよう
生き物のながさは、接眼レンズのめもりでいうと12個分ですね。
接眼レンズのめもりは1つで0.016mmですので、
計算式は、12個×0.016mmです。
こたえは、0.192mmですね。
3.軽く検算しておこう。
さっき、めもり25個で0.4mmといっていましたね。
今回はめもりが12個分で、半分よりちょっと少ない個数です。
0.4mmの半分は0.2mmなので、答えの0.192mmは半分よりちょっと小さい数字になっていますね。
なので、まあ、あっているかも。
ここでもし、0.0192mmになっちゃったりしていたら、間違いに気づけます。
こういった、簡単、短時間の計算でケアレスミスを防げるので便利です。
■5.③ 短くなる
聞かれていること:以下の通り。
答えるまでの思考ステップ(1)
1.答えの"型"を考える
おそらく、レンズをかえたら見え方はどうなる?って質問ですよね。
なので、倍率が変わると想像できます。
そのため、拡大か、縮小だろうと想像できます。
なのでこたえ(めもりの長さ)は、短くなるか、長くなる、でしょう。
この時点で、2択です。さて、答えはどっちでしょうか。
2.聞かれていることの意味を考える。
文章で書いてあることをまとめると、こうです。
レンズをかえたら、生き物は大きく見えるようになった
ということです。つまり、拡大するようなレンズになった
という意味です。
どういうことかよくわかりませんね。
イメージしてみましょう。
前の問題を思い出しながら、比べましょう。
レンズを変える前:
1めもりの長さは、はじめは0.016mmで、
いきものは12めもり分のサイズでしたね。(図の左側を見ましょう)
レンズを変えた後:
めもりの見え方は変わらないのに大きく見えるということは、
12めもりより長く見えているはずです。(図の右側を見ましょう。)
父の書いた図では、レンズ変えるまえは12めもり分だったのに、
レンズを変えると24めもり分になっています。
※問題文では、大きく見えたとしか書いてないですが、
こうやって具体的にすることでわかりやすくなります。
何が起きたのか:
生き物の本当の大きさは変わっていないはずなので、
見え方が変わったということになります。
まとめると、
変える前:
めもりの数:12個
生き物の長さ:0.192mm
よって、1めもりの長さは0.192÷12でわかる。
変えた後:
めもりの数:24個
生き物の長さ:0.192mm
よって、1めもりの長さは、0.192÷24でわかる。
変えた後のほうが、長さの数字は小さくなりそうですね。
つまり、短くなっている ということで、これが答えです。
■補足2:具体的に、具体的に考えていこう。
レンズを変えるとナンタラカンタラ・・・と文書で、なんとなく書いてあるだけだと、イメージしづらいですよね。イメージできないと、どうなるのかを論理的に考えることも難しいと思います。
そこで、無理やりイメージ化をします。
そのコツは、この通りです。
1.無理やり、絵にする。
2.無理やり、割り切りやすい数字を適当におく。
1.無理やり絵にする
これをすると、自分が何がわかってて、何がわかっていないのかがまずわかります。
これで、自分にはあとどんな情報があればイメージできるのかがわかるようになります。
父の書いたレンズの見え方のイメージも、
もとはきたない絵から始まっています。
まず、書いてみる。これに尽きます。
2.割り切りやすい数字をもってくる
今回父は、「接眼レンズの見え方は変わらないが、生き物は大きく見えた」という情報を頼りに、図に書いた通り、12めもりだったのが24めもりに見えたという仮定を置きました。
この"24めもり"は、問題文にはありません。
なので、計算する意味はありません。
ただ、仮にこうやって数字を置くことで、どう見えるようになったかがわかりやすくなります。
数字のおくコツは、2倍とか、10倍とか、半分とか、10分の1などの、簡単に計算できる数字がまずはいいです。
この受験問題を本番でとくとき、いちいち絵にしていたらやっていられませんが、この練習を繰り返すことで、かかなくてもイメージでき、瞬時に解答ができるようになっていくのだと思います。
そこで、親としてできることは何か?考えてみました。
以下の支援を行うのが良いかなと感じました。
1.日頃から文章の内容を想像させる
2.わからないことにたいして、何がわかっていてどこからわからないのか具体的にはっきりさせ、あとどんな情報があれば解決できるのか、見出させる。その情報をもってこさせ、結論までもっていく。
(あっていてもまちがいでもよい)
なんだか、社会人の部下教育に近いですね。
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