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かさぶた
2020年9月10日 18:12
子ども向けだと思っていた物語を大人になってから読んでみて、これが一体どうして、子ども向けなんだろうか、大人の世界の物語じゃないか、と思うことが多々ある。『ピーター・パンとウェンディ』はそんな物語のうちのひとつだ。子どもの頃に読んだのは、子ども向けに簡略化された本だったように思う。または、本では読んだことがなくて、ディズニーのアニメでストーリーを知っているだけかもしれない。私がイメージして
2020年5月15日 18:57
『こちらゆかいな窓ふき会社』という本を買った。作者は『チャーリーとチョコレート工場』でおなじみのロアルド・ダールだ。タイトルにひかれて、手に取った。思えば、私は子供の頃から「ゆかいな」という言葉にひかれる傾向にあったかもしれない。ゆかいな仲間ゆかいな探偵ゆかいな冒険児童書のタイトルにいかにもありそうな言葉たち。今でも私の興味をそそる。そのうえ「ゆかいな窓ふき会社」ときたら、私の引き
2019年6月28日 12:27
バンコクの古本屋さんで見つけた一冊。『ドリトル先生アフリカゆき』。懐かしくて、迷わず買った。裏には「小学3・4年以上」と書かれている。この基準は、いったい誰が決めているのだろうか。子供の頃は、この対象年齢より若い自分が、すでにその本を読めていることに、ちょっとした誇らしさを感じたものだ。少しでも大人びていたいものだった。人生の中で子供でいられる時間こそ短くて、急いで大人になろうとする必