【だれかの評価だけにしがみつかない】 (こむずかしくない)東洋思想から学んだこと
私は普段ビジネス書を中心に読むことが多いのですが、このタイトルをみて一瞬手に取るのを躊躇しました。
ビジネスリーダーが東洋思想?ほんと?
という懐疑心と、
ほんとだったらすごい興味ある!
というワクワクとが入り混じってました。
結論から言うと、「やっぱりビジネスの将来ってこうなってほしいよね」という思想が書かれています。
なぜこのテーマになったかの背景
最初ちょっと話は大きいのですが、
時代は常に「前の時代のカベ」を乗り越える形でかわってきたと著者は主張します。
ざっくり要点をお伝えすると、
時代①:中世ヨーロッパ
・神と神に結びついたとされる人たちの一方的な意向で物事が決まる時代
→カベ:神に関わっているとされる一部の人によって全てが決められていた
時代②:産業革命
・信仰から、論理的な根拠が信頼を得る時代
・働けば働くだけ豊かになる時代
→カベ:物理的な豊かさが浸透し切った
著者はこの時代②を椅子取りゲームに例えてます。
・これまでのビジネスは壮大なイス取りゲームだった。
・多くの人員がいればイスがとれる
=「たくさんがんばれば結果が出る」という価値観だった。
・仮に嫌な仕事でも、やれば結果が出ていた
→経済が確実に成長していたから成立していた。
しかしながら、みなさんご存知の通り、日本をはじめ経済は以前のように成長しなくなりました。
必ずしも働けば結果が出るわけではなくなってきました。
つまり「がんばり」と「結果」が結び付かなくなります。
その結果、がんばっても報われない悪影響が増えてきた。
ワーキングプアやメンタル的な疾患、
1円でもコストを安くするために、ブラック企業や児童労働がはびこることになったと著者は警鐘を鳴らしています。
個人的にはこういった見方をこれまでしたことがなく、
また既に成長が止まった時代に生まれたので、大変衝撃的でした…
ではこのカベに対し、私たちはどう向き合う必要があるのでしょうか?
時代③へ
「今辛くても、がんばれば明日には素晴らしい結果が待っている」
時代②ではこのような価値観でした。
これからは、
「今自分は楽しいのか?」
「今自分はワクワクしているのか?」
という、
・いま目の前にあることにベストを尽くすこと
そして
・何か見返りがあるからやるでなく、内的動機のためにやる
この価値観を重んじて会社や社員は働くべきである。
と著者は主張します。
多くの企業はこの考えに賛同して、東洋思想を学び始めていっているとのことです。
そうなって欲しいですね😄
補足ですが「内的動機」は反対語の「外的動機」と比較してよく使われます。
✅ 外的動機 = 他者からの評価。給料などの報酬。
✅ 内的動機 = その行為自体のやりがい。好きだからやるきもち。
ざっくりこんな感じで理解していただければ良いかと思います。
また、外的動機はSNSでのいいねも含まれます。
SNSを常用する私たちにとって、こういった外的動機に常に囲まれているのですねーという気づきがありました。
ちなみに外的動機によって得られる満足度やモチベーションは限界があるそうです。
だれかからの評価や承認をモチベーションにするのではなく、そもそもの自分のやりがいは何かに向き合うこと。
こういった考え方の変化が重要ですね。
内的動機については以前の記事でも扱いました。
✅ 自分で成果をコントロールできない仕事に目的を置きすぎない
✅ 自分だけで完結できるスキル成長ややりがいを育てること
心身が健康でいるために、とても大切なことだと思っています。
そのほかにも、「専門的な知識」よりも東洋思想がもつ「包括的な教養」が重要など、仕事のパフォーマンスにもいかせる内容が盛り沢山でした。
普段の読書にちょっと違った味を加えたい方にもオススメいたします😊
最後まで読んでいただきありがとうございました🙇♂️
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