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【お仕事紹介】 「ブランドが問題」という問題

私は現在、ベンチャー企業のマーケティングマネージャーのお仕事をしております。

これまでブランドマネジメントの経験も多かったので、

大変ありがたくも、副業で何社かブランドのコンサルティングのお仕事をさせてもらいました。


主に下記の3つの方から、ブランドのお仕事をいただくことが多いです。

✅ 経営者
✅ マーケティング
✅ 人事

そしてそのテーマとしてよくあるのが、

「ブランドに課題があるからなんとかしたい」
「ブランドの定義を作りたい」
「ブランドガイドブックを作りたい」

こういった内容です。

本日はこのテーマに潜む、意外な問題点についてご紹介させてください。


どんな人向け

✅ 社内で「ブランドが課題だよなあ」と漠然と思っている方
✅ 「ブランドのお仕事って何?」をざっくり把握したい方

本日の要点

✅ 「ブランド」というワードに騙されず、解釈のずれを解消すること
✅ 解像度を上げて本当に着手できる課題まで分解すること

「ブランドの課題」ってなあに

ブランドへの課題感は、スタートアップ企業だけでなく大企業ももたれています。

企業規模や会社の長さに関わらず、共通の課題だと認識しています。


ただし、多少背景が違います。

実際にあったわかりやすいケースを2つご紹介します。

あるスタートアップ企業のケース:

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今までは会社の規模がコンパクトだったので、経営者のビジョンをすぐに共有できる環境にあった。

ただ、規模が大きくなるにつれて、すぐに集って話せる人数ではなくなってしまった。

その結果、社長が「こうありたい」と思っている会社像・サービス像を浸透させるのが物理的に困難になってきた。

ブランドをなんとかしたい。


ある大企業(歴史ある企業)のケース:

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業界内の競争が激化している。

成長を続けていくためには、目につくもの全てに手を付けてはいけない。

自分たちらしい商品やサービスの開発などに優先順位をつけて、自分たちらしい差別化を図っていかなければならない。

放っておくと、現場はそれぞれ目先の競争に勝つため動いてしまい、会社のリソースが分散してしまう。

経営者として「なぜこの優先順位なのか」の思想・哲学を打ち出したい。

ブランドをなんとかしたい。


本当の課題は何か

両者に共通していることは「ブランド」ということですが、

✅ ブランドの定義書なるものを作りたい。
✅ ブランドブック、ブランドガイドラインを作りたい。

こういった、わかりやすいアウトプット、わかりやすい打ち手に陥りがちです。


実は大抵の場合、打ち手に入る前に課題を詳細に特定できていません。

なので残念ながら状況が変わらないことが多いです。

ここが本当の課題なのです。


これは「ブランド」というラベルから影響を受けていると思われます。

「ブランド課題」と聞くと

「なんだか小難しそう」
「企業イメージを作るCSR的な?」
「TV広告を作るものでしょ」

というように、聞き手によって解釈が大きく異なる類のワードです。

これが非常に危ないです。


では先ほどのケースにおいて、本当の課題はなんなのでしょうか。

本当の課題は「ブランド」ではなく、

自分達らしさを反映した優先順位の付け方を現場まで浸透させたい

といったことになります。


これでも抽象度が高いので、さらに分解し、

「自分らしさを反映した」
「優先順位の付け方」
「現場まで浸透させる」

大きく異なる3つの課題にすることができます。


① 「自分らしさ」の言語化
② 優先順位をつける仕組みづくり
③ 現場まで浸透させる仕組みづくり

仮に3つの課題に対しての打ち手をリストアップしましたが、これら全て打ち手は異なることがわかります。

このように解像度をあげた課題の分解が大切なアプローチとなります。


私の場合は、これらを分解したたたき台をもとに、クライアントと認識合わせをするようにしています。

本当に解決したい課題を一緒に特定していく作業となります。

なかなか聞くことのできない想いに触れることが多いため、大変ですが貴重な作業です😄

ここまでできれば打ち手も明確になってきます。


本日の要点

おさらいとなりますが、ブランドの課題に取り組む上で、

✅ 「ブランド」というワードに騙されず、解釈のずれを解消すること
✅ 解像度を上げて本当に着手できる課題まで分解すること

これが重要となります。

具体的な打ち手ではなく、期待に添えなかったかもしれませんが、打ち手に入る前の課題特定が何より大事です。

ネットでブランド定義を検索すると、ブランドピラミッドのようなフレームワークが多数見つかります。

一方で、フレームワークを埋めることが目的になっているケースが散見されます。

フレームワークは目的を達成するためのツールです。

本当に解決したい課題は何か。

今一度問い直すことが、本当に自分らしい会社であるための大切なアクションとなります。


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